良きライバル
似ている
多忙の中で自分の予定を考えながら生活をしている華織さんに元フィギュアスケーターとしてだけでなく、人間としても素晴らしいなと感じていたママ。テレビでやっていたらフィギュアスケートを見て、そこにはいつも華織さんがいた。きっと切磋琢磨した仲間も多いだろうな。
パパとママのスマホが鳴った。それは華織さんからだった。
「元フィギュアスケーターの仲間達にも声をかけたら是非とも育成に力を貸したいと言ってくれる人が多数いて、話をしたり全員が舞莉子さんに教えたいという声が挙がったけどそうすると頭がごっちゃになるしよく分からなくからその中でも特に考え方が近い人を紹介したいのですがよろしいですか?そう届いていた」
舞莉子の事を何よりも考えてくれてありがたいし、助かる。だが相性というものもあるので本人次第としか答えようがなかった。
しばらくして松阪市に新たに出来たスケートリンク場「氷上のマドンナ松阪支店」にバレンタインの日、朝10時に来るように伝えられた。
ソファーに座っていた舞莉子を呼んで、その事を伝えた。華織さんが来れない時には別の方がコーチとして指導してくれる人が来るみたいだからその心積りでいて。
バレンタイン当日、パパとママの3人で向かう。
「氷上のマドンナ松阪支店」に着いて中に入る。そこに立っていたのは華織さんともう1人女性が立っていたが双子なのではと疑う程そっくりで見間違えそうになりそうな程だ。
「舞莉子ちゃん初めまして。小山内香凛って言います。氷上では押さないでね。コレはセットで言っていてね。顔立ちが似ていて、足のサイズも同じだから見分け方としてはホクロがあるのが小山内さんって覚えてね。同じかおりって名前だからホクロのカオリンって呼んでもらおうかな」
それを聞いてホントホクロ以外違いが分からない。ホクロのカオリンと毎回呼ぶには長すぎるので、小山内さんかカオリンのどちらかにして欲しいと提案をしてカオリンと呼ぶ様に決まった。
この日は氷室華織さんと小山内香凛のダブルかおりのスペシャルな練習を組んできたから早速練習しよう。そう声をかけられた。
練習着に着替えてシューズに履き替えてリンクに乗る舞莉子。その様子を見て、カオリンこと小山内香凛さんはその姿を見て体幹がしっかりしていてスゴい。今スグにでもジャンプや表現力を教えたいとウズウズしていた。
まずはアクセルから練習してみようと華織さんとカオリンがまずはやって見せる。続いて舞莉子も見よう見まねでやってみると氷の上に乗ることが出来た。
練習は1時間で終わり、ジャンプの基本とも言われるトウループを習得して家に帰ってもっとやりたい気持ちでいたが華織さんからムリをしないようにと伝えられた。
パパとママのLINEにはカオリンが追加されて、グループLINEにも加わってダブルかおりの練習を教えてもらうことになった。




