こんな形で
全員集合
フリープログラムではショートプログラムの順位が低い順に滑走していき、最後に1位が滑走する流れになる。他の人がどんな演技をしていて、点数を気になるが、数字に惑わされて自分の演技が出来なくては元も子もないと自分の世界に集中する。
今の自分の演技をすれば表彰台に立てると自己暗示をかけてコトリンが滑走を終えて自分に気合いを入れるために顔をパンパンと2回叩いてから滑り出した。ショートプログラムの時と同様、代名詞でもある「舞莉子スワンステップ」では手拍子が会場に響き渡る。
結果は4位と舞莉子が表彰台に乗ることは出来なかったが、自分の今出来る最高の演技を魅せられてよかった。1位は優愛さん、2位は結華ちゃん、3位はコトリンと自分の知っている仲間でありライバルが表彰台で並んでいる姿に誇りを感じていた。素直におめでとうと拍手と涙が出てきた。
舞莉子が帰ろうとしたら優愛さんが手招きをして呼び寄せた。何だろうと思って向かうと優愛さんの前に座る様に促されて片足を付いた。自撮りで写真を撮った。次は表彰台の真ん中に立てるように頑張ってねと声をかけてくれた。ホントに優しいお姉さんだなと感じた。
次はどの大会で優愛さんとともに滑られるのかなと思いながらリンクを後にした舞莉子であった。
前年大会は全日本選手権の優勝者やシーズンベストやグランプリシリーズの成績が反映されていたみたいだが、今大会からはポイント制に変更されたらしいもののそのポイント制についての概要はどこにも記載されていない。
ポイント制にするならばグランプリシリーズの順位や全日本選手権での順位で何ポイント入るのかくらい教えて欲しい。誰が何ポイントで何位に位置しているのかの指標が欲しいと感じていた。
するとグループLINE。それも「氷上のマドンナ松阪支店」のグループLINEから通知だった。そういえばグループLINEから抜けてなかったし、また戻るかもと思ってそのままにしていた事を忘れていた舞莉子。
内容としてはシニアクラスの人達はクリスマスの12時にこのURLで待機する様にとの事だった。理由はこの日にオリンピック出場選手を発表する予定で、コロナ禍で集まれないためリモート発表という形になるからと送られてきた。
それを見てじゃあ舞莉子も最年少オリンピック選手になれる可能性もワンチャンあるかも知れないと淡い期待を持ってしまう。
クリスマス当日、言われた通り送られてきたURLを開いて待機する。誰がオリンピックに選出されるのかなとワクワクしていた舞莉子。
アイスダンスの選手から順番に発表されていって、男子には小山内伊吹と呼ばれた時に嬉しさと拍手をした。終わったらおめでとうと個人LINEしようかなと考えていた。
女子の発表と告げられて、小山内結華、川内優愛、小鳥遊琴凛シャーロットと続々と名前が呼ばれる。
団体女子に松阪舞莉子と呼ばれてこれで結華ちゃん、コトリンそして舞莉子の3人は最年少でのオリンピック選手に決まった。




