払拭
後押し
高校生になった舞莉子。中学生迄は基本的に「氷上のマドンナ松阪支店」にて共に過ごしたコトリンや結華ちゃんに伊吹君といった仲良しであり、ライバルの子達といる事が多かったため、別になんと言われようが構わないという姿勢でいた。
2年に1回活躍する女でいない時でしか表彰台を狙えないとか不屈の精神でフィギュアスケート界を席巻するフェニックス舞莉子と呼ばれたりとそれぞれ捉え方が違っていた。
とはいえ、まだフィギュアスケートを辞めるつもりなどさらさらないもののここまで振り返っても隔年怪我をしてリンクに戻って連覇を狙おうとすると怪我をしていた時もあったため強ち間違いではない。
このままでは日本にとどまらず世界に松阪舞莉子というスケーターは2年に1回活躍する選手と思われてしまい、オリンピックには出場しない時期だからと勘違いされかねない。
そのためには公式戦に出るからには予選を突破をして全て表彰台の1番上に乗るのが目標。だが、それよりも単年だけでなくて欠場するシーズンを少なくして大怪我を避けるようにしたい。
相手を侮辱するつもりも貶すつもりも全くないが、高難度のワザをショートプログラムやフリープログラムに組み込むとその分、怪我するリスクを高くなるために入れても1つや2つくらいにしておこう。全部のワザをオープンにしていない、高校のコーチやインストラクターさんには申し訳ないがそのスタンスでいこうかなと考えていた。
コーチやインストラクターさん、振付師の方々と新シーズンを迎えるにあたって自分はこういう演技をしたいと意見をする。その中でこっちの方がいいよとアドバイスをされたら折り合いをながらやっていく。
新シーズンで、全日本フィギュアジュニア選手権、ジュニアグランプリシリーズ、ジュニアグランプリファイナル、世界ジュニアグランプリシリーズを総ナメにして翌年のシニアに転向の弾みにしたい。
ジュニアグランプリファイナルに関してはその前のジュニアグランプリシリーズである程度の成績を残さないとファイナルには進めない。
全てではないが世界ジュニアグランプリにも参加した事のある舞莉子にとって飛行機に乗って何時間も移動するのはかなり疲れる。シニア選手でも世界グランプリは全て出る事はないが、隔年でしか活躍出来ていない舞莉子としては悩みどころ。
経験を積むために出られる公式戦は全て参加するべきなのか?それとも怪我のリスクを最小限にするために選択してエントリーをするべきなのか。
コーチやインストラクターさんと話し合って疲労も考慮して1つ出たら1つ休むくらいのペースでやろうという感じでまとまった。
舞莉子にとって怖いのは自分でも相手でもない。1番恐れているのは怪我をして、公式戦に出られない事であった。




