なんだそれ
他人の印象
舞莉子の高校生活が始まる。通信制とはいえど体育祭や文化祭といった行事には参加が出来るためどんなクラスメイトと過ごせるのか楽しみで仕方なかった。
通信制は1クラスしかなく、そのため必然的にコトリンや結華ちゃんに伊吹君とも同じクラスで安心する。周りを見渡すと中には見覚えのある子が何人かいた。
ひと通り終わって帰ろうとしたら話しかけて来てくれた。
「もしかしてあの舞莉子スワンステップで有名なあの舞莉子ちゃん?同じ通信制のクラスでよろしくね」
「2年に1回活躍をする舞莉子ちゃん。隔年女子。怪我で大会に出場してない時でないと表彰台を狙えない」
「不屈の精神で常にフィギュアスケート界を席巻するフェニックス舞莉子って思っている、あの舞莉子ちゃんが同じ学校だったとは思わなかった」
色々な意見が出て、それぞれ舞莉子のイメージがあるんだなと感じていた。「舞莉子スワンステップ」は自分の代名詞だと思ってやっている。2年に1回活躍するっていうのは自負はしているが、他人に言われるのはと感じるし何よりもその時じゃないと表彰台を狙えないっていうのは同じフィギュアスケーターとしていかがなものかなと思うし、そんな事を思う子に負けるつもりはない。
それに2年に1回公式戦に出るからって隔年女子って褒めているのか貶しているのか分からない。他にはフェニックス舞莉子って言う子もいてどこかで聞き覚えのある言葉だと感じた。
「マリリン〜、結華ちゃんと伊吹君が呼んでいるよ。早くスケートリンクに行こうよ」
この声はコトリン。そうだ、何年か前にフェニックス舞莉子と呼んだのはコトリンだった。久しぶりにその言葉を聞いた気がした。
始めて行うスケートリンク。どんな感じなのか探り探りやっていこう。コーチやインストラクターさんに振付師の人達はどんな人なのかも気になる。自分の良さを引き出してくれる人なのか?それとも合わないのか?身をもって感じたい。
試しに3回転トゥループや3回転サルコウを跳んでみるともっとキレよく。高さも意識してみてと言われてやってみる舞莉子。
怪我が治ってリハビリ、受験が終わってからそれなりに調整してきてキレも戻してきた感じがする舞莉子。どうしても相性が合わなかったらここではなくてまた「氷上のマドンナ松阪支店」に戻って学校だけ来ればいいのかなとも考えた。
とりあえずシーズンが始まる前迄にどうするか考えればいいのかな。いつでも戻ってきていいよというアットホームな雰囲気があるのも好きな1つ。
翌年、17歳になった時にはジュニアからシニアに転向も視野に入れている。その17歳になった年の冬にはオリンピックもあるし、最年少メダリストを狙いたいという気持ちも秘めている。




