お受験
黙々と
いつもとは違う病院で入院生活をしていて過去問で勉強をする舞莉子。勉強は好きではないが、やらなくてはならない。それは単年だが、スポーツ推薦で行けるだけの成績は残しているが怪我がネックで声がかかるのを期待出来ない。
コトリンや結華ちゃん、伊吹君ならばノービス時代から成績を残していて、フィギュアスケートに力を入れている強豪校からも声がかかってもおかしくないと考えていた。
来る日も来る日も勉強をする舞莉子。知識を付けておいて損はない。合格するに越したことはないが、合格出来なかったとしてもやってきた事には間違いはないとポジティブモンスター発動。
当然、合格を目指してそのギリギリのボーダーラインを超えて全日制の私立高校を目指す。冬が超えて春が来てもまだ病室にいる。6月、他の子達が修学旅行に行っている間に1人病院でリハビリをする。
退院したからフィギュアスケートに戻れるはずもなく、その間もリハビリと勉強に注力をする。夏休みになって本来ならばここから受験勉強が始まるものの、舞莉子としてはそうでない。人よりも早く進めたのがアドバンテージではないかとポジティブに考える。
コトリンや結華ちゃん、伊吹君がどこの高校に行くのか特に聞いておらず、人の心配をしていられる程、舞莉子には余裕がない。
修学旅行に行きたかったのに怪我をしたせいで行けなかったと怒りをバネに変えてペンを走らせる。意地でも合格してやるという気持ちでいた。
受験日はハロウィン。その日まで勉強をして合格が決まったら気兼ねなくフィギュアスケートに集中出来るからねと自分に言い聞かせている。それまでは勉強だと涙を流すくらいの思いでいる。
ハロウィン当日、受験票を持って高校に向かう。あれだけやってダメならもう仕方ないというくらいに勉強をしてきたつもりでいる舞莉子。中にはフィギュアスケートの試合で見かけた事のある子達も受験していて、ここでもライバルになるのかという気持ちでいた。
分からないなりにも自分で考え答案用紙を記入して提出をする。終わった事は振り返らない。これもまた舞莉子の心情の1つであった。合否は受験から1週間後、ネットにて確認する形。
そして1週間後、学校が終わって家に帰ってきたと同時にタブレットで学校のホームページにある合格発表を確認する。ドキドキと胸の鼓動が鳴っていて受験番号を入力してクリックをする。
結果は不合格で落胆をする。ダメだったかと思いつつスクロールしていくと通信制募集と書いてあった。パパとママが帰ってきて不合格だったけど通信制でもあるから再度受験したいと伝えた。
パパとママもいいけど、普通落ち込んでそんなスグに切り替えて受験したいと言えないのにスゴいねと逆に褒められた。
前に書いたマンダラチャートでスグに出来るポジティブになるがここで発揮されたか。コトリンとまではいかないものの、自分もポジティブモンスターになりつつあると気がついた舞莉子であった。




