難しい
何が違うのか
また怪我をしてしまった舞莉子。肌感覚ではあるが、1年フィギュアスケートで試合に出場して1年間、怪我で棒を振る様な感じがする。2年に1度活躍する女なのかと自虐したくなるくらい。
今回はスキップをして階段から足を滑らして怪我をしたとは同じ「氷上のマドンナ松阪支店」に通うコトリンや結華ちゃん、伊吹君には恥ずかしくて言えない。
中学2年生の12月、フィギュアスケートだけでなく学校の授業にも支障が出る。主要科目である国語、数学、理科、社会、英語はタブレットで授業を受けられるものの、体育や家庭科、技術といった副教科ではそれぞれの教室や体育館や運動場で行う教科に関しては学校に行けない舞莉子としてはどうしたらいいのかと頭が渦巻く。
入院しているからタブレットでレポート提出してくれれば出席扱いにすると言ってくれる先生もいる。ありがたい反面、自分のせいで申し訳ない気が特に感じていた。
いつ退院出来るのか分からず、ぼんやり考えている高校の進路についてもそろそろ方向性だけでも決めた方がいいなと考えなくてはならない。
なぜか?理由としては高校進学で推薦で行こうとすれば3年生の1学期迄の成績が反映されて送られるため。特に私立の推薦で行こうとすれば余計にそうなのは「氷上のマドンナ松阪支店」のお姉さん達からよく聞かされていたから。
公立高校に行くのか?それとも私立高校に行くのか?それだけでなくフィギュアスケートに力を入れている全日制の私立高校に行くのか?それとも週に何回か学校に登校してそれ以外の時間をフィギュアスケートに充てる通信制の私立高校に行くのか?
自分が思い当たるだけでもこれだけの選択肢があると思うとどうすればいいのかと中学生の自分では決めなきゃいけないが、どの選択肢を取るのが1番よいのか分からない。
現状、今の実力で行ける高校はどこなのかと考えた時に全日制の公立高校も私立高校も推薦でなくても合格出来るだけの学力はあると自負をしている。それはあくまでも評定内での話。
フィギュアスケートに力を入れている全日制の私立高校に受験をしようと考えた時に推薦でもそうでなくてもボーダーラインギリギリで合格出来るかも。専用のリンクがあるし、系列大学に行けるメリットはあるにせよその時間があればフィギュアスケートに時間を割きたいとも考えていた。
怪我をしているのは足だけ。手は動かせるからとタブレットでリモート授業を受ける時以外は色々な高校の過去問をやろうと考えた。その中で傾向として出やすい問題だったり重複する問題もあればそこは確実に点を取れる様にしたいと考えた。
パパとママに本屋さんに売っていれば高校の過去問と大学ノート何冊か買ってきて欲しいとLINEで伝えた。
舞莉子の心情が1つある。
「やらずに後悔よりやって後悔。やってダメならばそこまでだが、出来ずにやらないであの時やっておけばよかったとならない様にしたいとの事」
早くやるに越したことないし、時間を持て余しているくらいならという気持ちで取り組もうと決めた。




