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氷上のフェアリー  作者: 佐々蔵翔人


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勘弁して

泣きたい

罹患りかんして足掛け10日、やっと飲み物も何もなく飲めてご飯もしっかり食べられる。普通の日常がいかにありがたいのかを実感した舞莉子まりこ。全然ご飯が食べられなかったのが食べられて頬が痩せこけていたのもなくなって徐々に体重も戻ってきていた。


体重が増えたというべきなのか戻ったと思えばいいのか。太り過ぎで衣装が入らないのも問題だが、痩せすぎてブカブカになるのもそれはそれで問題。誤差1kgでもだいぶ変わるなと感じていた。それまでは動けば代謝で体重が維持される感じだったが、食べないだけでこんなにも減るとは思わなかった。


新型コロナ感染症の隔離期間も残り1日。やっと、学校に行って終わったら「氷上のマドンナ松阪まつさか支店」に行くという生活がこれほど待ち遠しいと感じるのは怪我けがして入院してきた時も同じ様な事を感じたが今回はそれ以上。


後1日、大人しくしていればあの生活に戻れると思うとついルンルンな気持ちになる。感覚を取り戻さないといけないと思い、ご飯を食べた後にバランスボールに乗る。嬉しい気持ちが思わずスキップとしてなっていた。次の瞬間、ジャンプしていないのに回転している。


え?何が起きたのかと思ったらスキップした時に足を踏み外して階段から転がってしまった。何が起きたのか分からず、気づいたら1番下にいた。どこか打ったのは痛みを感じつつも意識があるので立とうとした。


でも立ちたくても立てない。腰と両足に激痛が走る。コトリンの事を天然だのポジティブモンスターみたいに言っていたが、スキップして階段から転げ落ちては他人の事をとやかく言えない。パパとママを呼びたくてもスマホやタブレットは自分の部屋にある。


しばらくするとママがやって来て事情を説明をする。痛くて動けず車で病院にも行けず、救急車を呼んでもらって搬送してもらう形になった。何があったか聞かれてスキップしていて階段から落ちたとは恥ずかしくて言えない舞莉子まりこ


とりあえず階段を踏み外ししたとだけ伝えて病院に着く。新型コロナ感染症の隔離期間残り1日というのもママから併せて病院で伝えるとまたしても隔離された。


マスクを2重にして腫れ物を触るかの様にされて悲しい気持ちもあるもののいつ誰がなってもおかしくない新型コロナ感染症。レントゲンやCTを撮ってみてママと共に診察室に案内された。


診断結果を伝えますと重苦しい雰囲気。

腰椎ようつい分離症。両足首とかかとが疲労骨折している。このまま入院してください」


新型コロナ感染症の隔離期間が残り1日だったのにスキップをしたせいでまた病院送りみたいな形になってまた数ヶ月間病室にいなきゃいけないのかと落胆する。自業自得だから誰にも怒りをぶつけられない事にさらにイライラしていた舞莉子まりこ

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