新拠点
2度見
華織さんからフィギュアスケートの展望について語っていてスゴいなとそのテレビを見ていた。いつになったら松阪市に出来るのかなとワクワクとソワソワしていた。
琢郎さんから個人ラインが送られてきた。内容を確認をするパパ。
「明日、来て欲しい場所があるのでご家族で来て欲しい。ボールペンと印鑑、後は可能なら通帳かキャッシュカードを持ってきてください」
パパは思わず理由を聞くものの、とりあえず迎えに朝10時に迎えに行くのでとだけ伝えられた。別に琢郎さんを疑っているわけではないが、印鑑や通帳がいるならそれなりの理由を説明して欲しいなと感じていた。
パパはママと舞莉子に伝え、琢郎さんから連絡があって明日迎えに来てくれるから用意しておいて。
翌日、琢郎さんが来るのも待っていると呼鈴がなって車に乗った。行先を聞いてもまだ、教えてはくれず現地に着いてからのお楽しみとはぐらかされる。車の中から眺めていると見覚えのある景色だなと感じていたパパ。
すると舞莉子が指を差した。この建物かわいいと言ったかと思ったら目的地はこちらですと唐突に話す。外観がまるでカフェかのような見た目で女の子は喜びそうだなと思うけどなぜここに連れて行かれるのか分からなかった。
舞莉子はテンションを上げているが、パパとママは印鑑や通帳を持ってきてと言われてもピンとこない。看板を見ると何回も見て驚く。
「氷上のマドンナ 松阪支店」
支店ってまるでチェーン店のような感じになっているが、スーパーのような佇まいではない。ここは何で連れてこられた理由をいい加減教えて欲しい。
入ると中には華織さんが仁王立ちで待っていて舞莉子ちゃん待っていたよ付いてきてと案内をされる。奥に進むにつれてヒンヤリしてきている。もしかしてとテンションが上がっていた舞莉子。
そこに現れたのはスケートリンク場だった。
とりあえずここに連れてこられた理由と印鑑や通帳を持ってきた理由と併せて教えて欲しいと伝えた。
「連れてきてもらった理由としては今日、スケートリンク場が開業してこけら落としとしてスケートリンクに上がって欲しい。印鑑と通帳を持ってきて欲しいとお願いしたのは地元からスケーターを育てたいと思ってここから世界に羽ばたいて欲しい。即ち、ここでフィギュアスケートの練習をして欲しいから舞莉子に注文した練習着とシューズを履いて準備しておいてね」
こけら落としとして華織さんが数々のメディアを呼んでアイスショーとして華麗に舞う。舞莉子が呼ばれて一緒に滑る。
終わって最後に華織さんがこの子を世界のフィギュアスケーターに育て上げてみせます。そう高らかに話して礼をして幕を閉じた。
ここ、三重県松阪市で1人のフィギュアスケーター松阪舞莉子のスタート地点に立つこととなった。




