未知の感染症
何か違う
公園でオリジナルの練習を「氷上のマドンナ松阪支店」の仲間と共に行った舞莉子。数週間この練習をしていると4月を迎えて、舞莉子は中学2年生になった。
やっと華織さんやカオリンが新型コロナ感染症が治って「氷上のマドンナ松阪支店」が再開をする事をグループLINEでコーチから通達された。感染症ってそんなに時間がかかるものなのか気になった舞莉子。
話を聞くと、どうやら華織さんやカオリン自体は前から治っていたがコーチやインストラクターさん達が集結して食事会をしていたみたいでその時に各地のコーチやインストラクターさんも続々と感染してしまい、長引いてしまったみたい。
所謂、感染症あるあるの潜伏期間ってやつなのかなと思った舞莉子。会った時には大丈夫だったが、家に帰ったら体調が悪くなって検査したら陽性になるパターン。インフルエンザでもよくある話だとパパやママから聞かされた。
久しぶりに氷の上での練習に腕がなる。それは何も舞莉子だけでなくてコトリンや結華ちゃんに伊吹君もそうだった。こういう時こそ気をつけないとって深呼吸。
舞莉子も含めてあの練習をしていた子達の滑りに驚く。コロナ期間前と今では明らかに滑りのキレやクオリティーが違っていてどうしてこんなにも違うのかと声を上げる程。
1人の男の子がコーチやインストラクターさんにコロナ感染症で閉鎖されていたこの期間何をしていたのかと聞くと舞莉子お姉ちゃんに教えてもらって特訓していたと答えた。
そんな話をしているとは知らない舞莉子。アスファルトや土の上を滑るよりも氷を滑る方が自分には性に合っていると感じる。その時だった。練習後に手招きをされて呼ばれる。
何だろうと向かうとコロナ感染症で閉鎖していた間に特訓していたって聞いたけど、どんな練習をしていたのか聞かれた舞莉子。集めてやった段階でもう解禁したような感じだからと包み隠さず話す事をした。
そんな大した事ではないと加えて話す。
「舞莉子が3回転アクセルを飛べなかった時に緩衝材とアルミ缶を使って練習していました。具体的にはまず、緩衝材を床に敷いてアルミ缶を置きつつ、積んでいってイメージトレーニングをしながら跳ぶという感じの練習をしていました。それぞれ目的を持ってやってくれたのがよかったかなと思いますよ」
なるほどと納得してくれたのか、翌日にアルミ缶と緩衝材を持ってきて欲しいと言われて実際にやっている姿を見せて欲しい。そう言われて分かりましたと答える舞莉子。
翌日、緩衝材とアルミ缶を持って自転車を漕いで「氷上のマドンナ松阪支店」に行ってアスファルトの上に並べる舞莉子。
コーチやインストラクターさんの前出やるのは少し気恥しい感じもするが、3回転アクセルをする時と同じ高さにアルミ缶を積んでやってみせた。動画を回すと言われてもう1度行った。
動画サイトに載せると言われて別にいいですよと答える以外選択肢がなかった。




