意地
なにが何でも
家でママからアルミ缶をもらった舞莉子。学校帰りに近くの公園で並べて3回転アクセルを跳ぶ練習をしたいが、もう学校と「氷上のマドンナ松阪支店」。家と「氷上のマドンナ松阪支店」の往復で時間を作りたくても難しい。睡眠時間も確保をしなくてはならない。
そうなると家にいる時にするにも夜に缶を並べて練習しようとすると缶が転がる音が然程大きくないとはいえどコンコン音が鳴っていたら近所から喧しいとクレームが来てしまってはパパやママに申し訳ないと考えていた舞莉子。思い浮かんでもどこでするか問題が出る。
みんなと同じ時間で空いている時間はないだろうかと考えてみた。すると授業の合間に時間があった。この時間を活かせないだろうかと考えた。
猪突猛進ではないが思い浮かんだらまずやってみるのが舞莉子。翌日は体育の授業がないもののジャージをカバンと大量のアルミ缶をカバンに入れて眠る。
翌日、朝ご飯を食べて自転車に乗って学校に行く舞莉子。いつもと同じ時間に出ていてみてやってみようとしたが思いの外時間が取れない。理科や家庭科の授業で移動するのを考えるといつもの時間に家を出てはダメだと気がついた。
睡眠時間と学校が終わってからフィギュアスケートの練習するのを考えると学校にいる間に宿題を少しでもやらなくてはならない。削れる部分と削れない部分を分けてみた。
そうなるとは早く寝て早く起きて早めに学校に行くスタイルにしないといけないのかなと感じていた。その日の夜、ママには申し訳ないけどとひと言添えて学校に早めに行ってこういう事してみたいからと伝えると起きる時間は変わらないからと快く受け入れてくれた。
翌朝、段ボールを開けていたパパに緩衝材が欲しいと言ってもらう。今から練習するのは氷ではなくてアスファルトの上。どこに降りれるか分からない。緩衝材を新たに加えて朝ご飯を食べて家を出る。
自転車を学校に停めて朝練の邪魔にならない場所を探している舞莉子。どこなら邪魔にならずに自分の練習が出来るのか歩いていると体育館横にある小さなスペースを見つけた。ここならばいいかなと思ってアルミ缶を並べて緩衝材を広げる。
缶を積んで高く跳ぶ練習をしているとやはり転ぶ。緩衝材を持ってきたおかげで失敗をしてもそこまで痛みを感じない。3回転アクセルを跳ぶための練習をしていて怪我をしては元も子もない。他の部活が朝練を終えて続々と引き上げて教室に向かう。
その姿を見て舞莉子も緩衝材とアルミ缶を片付けて教室に向かう。アスファルトで出来れば氷の上でも出来る。氷の上で出来ればアスファルトでも出来るだろうと思いつつ行っている。
高く跳ぶにはアルミ缶を倒さず遠く。ひとまずそこを意識して練習していこうと決めた。




