客観的に
これから先
病室を後にして家に帰る舞莉子。すると伊吹君からLINEが届いていた。内容は以下の様な感じだった。
「舞莉子ちゃんお疲れ様。演技見させてもらったけどスピンもジャンプも本来とは程遠いと思う。それに代名詞とも言える舞莉子スワンステップにもキレがなくて申し訳ないけど観ていて、これじゃあ勝てない。負けるべくしての負けだよ」
忖度なく言ってと伝えていたので表現がストレート。結華ちゃんにこう言った内容でLINEが届いたって言ったら間違いなく姉弟ゲンカになるのは目に見えている。とはいえ、ここまで自分の演技に対して言ってくれて逆に清々しい。
マンダラチャートには全ての4回転と書いたものの4回転どころか3回転も飛べるのが、トーループとサルコウにフリップ。後はルッツとループ、アクセルがある。その中で難易度が高いのがトリプルアクセルになる。
世界の猛者と共に戦うには代名詞の「舞莉子スワンステップ」だけでなく、3回転半のトリプルアクセルも跳べてやっと渡り合えるのかという肌感覚でいた。
誰よりも早く「氷上のマドンナ松阪支店」に行って誰よりも遅くまで練習をする。世界に目を向ける事によって日本でも活躍出来る様になると自己暗示をかけて練習する。
すると3回転ルッツと3回転ループも跳べる様になって後は安定感を求めつつ3回転アクセルにも果敢に挑戦をする。たかが半回転、されど半回転。これが中々上手く跳べない。
半回転多い分、どうしてもスピードを活かしてそれをジャンプに伝える感じでやらなくてはならない。机上の空論ではないが、頭の中ではイメージが出来ているものの実際に氷の上やっても上手く着表が出来ずにいた。
何度やっても何日経っても3回転アクセルが出来ない。周りからはアクセル以外の3回転跳べるから諦めたら?代名詞の「舞莉子スワンステップ」があるから3回転アクセルに拘る必要はないのではと言われる。
それでも3回転アクセルに挑み続ける舞莉子。自分が目指しているのは世界であって、4回転半を含めた全ての4回転を跳ぶと決めているから。だから3回転半が跳べなければ4回転半を跳べるはずがない。だから3回転半はあくまでも通過点にしか過ぎないと述べた。
コーチやインストラクターさん、コトリンに結華ちゃんに話してもそこまで追い込む必要があるのか?3回転半跳べる女子って過去にも数人しかいないから大丈夫。
3回転半と「舞莉子スワンステップ」が加われば鬼に金棒だよと言ってくれるコーチ。誰よりも高みを目指してやっていかないと世界では通用しない。マンダラチャートで自分との約束を守るために出来るだけの事をやらなくてはと考えている。
ひとまず中学校を卒業する時までに3回転半を跳べる様にしたいと明確な目標を決めて練習をしていって公式戦でもプログラムにも組み込んでいこうと考えていた。




