表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水平線の向こうの彗星  作者: はまちゃん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
24/26

ペルセウス座流星群

花火大会が終わり、人の流れに合わせて三人はゆっくりと歩き始めた。


夜風が心地よく、祭りの熱気が少しずつ遠ざかっていく。


その時、不意に彗が口を開いた。


「……流星群、見ないか。」


突然の提案だった。


「え?」


凪が驚いたように振り向く。


波も目を丸くする。


「流星群?」


「うん。」


彗は夜空を見上げたまま続けた。


「この前、夕日を見た場所。」


「あの海。」


「恋路ヶ浜で見よう。」


その言葉に、凪は少しだけ驚く。


まさか彗の方から「どこかへ行こう」と誘うなんて思ってもいなかった。


「水平君が……誘ってくれるなんて。」


思わず笑みがこぼれる。


彗は少し照れたように視線を逸らした。


「……あそこ。」


「静かだったから。」


「流星群を見るには、ちょうどいいと思って。」


波は両手を上げて飛び跳ねる。


「行きたい!」


「絶対行きたい!」


「流れ星、お願い事できるんだよね!」


その無邪気な言葉に、彗は小さく笑う。


「見られるといいな。」


凪はそんな彗の横顔を見つめる。


以前なら、自分から未来の予定を口にすることなんてなかった。


「来年も行こう。」


そう答えた時も驚いた。


そして今は、自分から次の約束をしている。


その変化が、凪には何よりもうれしかった。


「うん。」


「恋路ヶ浜で、一緒に見よう。」


三人は夜空を見上げる。


花火はもう終わっていた。


けれど、その先には、まだ見ぬ星空が待っているような気がした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ