第8話 しあわせ
「...ん...?」
「あ、ナナ!目が覚めた!?」
丁度夜ご飯ができた時、ナナが目を開けた。
ボーっとしていて、少し困惑している様子だ。
ぐぅー
お腹の音。ナナ、やっぱりお腹が空いて...。
「ちょっと待っててね!ミナも手伝って!」
「...ナナ、目が覚めたの!?」
私は机をナナの目の前に置き、ミナはその上に料理を並べた。
「はいこれ!お腹すいてるでしょ?」
「...?」
「さあ、召し上がれ!美味しいよ〜」
「作ったの私ね?」
ミナが突っ込む。
「じゃあ私、お風呂入ってくるから〜」
「はーいこの子のことは任せといて!」
ナナは、まだ困惑した表情を浮かべている。何が起きているのか分かっていない様子だ。
「...たべて...いいの...?」
「もちろん!」
ナナの表情が少しだけやわらかくなる。
「いただきます...。」
一口目。ナナの手が、止まった。
「...ナナ...?どうしたの?あまり美味しくなかった?」
というか冷静に考えて、そもそもHAは機械だ。機械って何か食べるのだろう。食べさせて大丈夫だったのだろうか。
ユウに聞く。
「ねぇ、HAって食事取っても大丈夫なの?今私、ナナに食事を与えたら固まっちゃったんだけど...!」
「...検索中...。HAに食事を与える行為は、特に問題ございません。むしろ機能面の上昇を期待できます。」
「...良かったぁ...。」
...本当に焦った。
「これ、おいしい...。」
声が震えている。まだ、警戒しているのだろうか?
「私、サナ。よろしくね?」
「さな...っていうの...?わたしは、なな。」
「それさっきも聞いたよ?」
私は笑う。
「よろしくね、ナナ。」
「さなよろしく。」
ナナ、何か話し方が幼いな...。ちょっと可愛いかも。




