第7話 あらたなかぞく
「...サナ、丁度いいしHAのことについて説明しようか。まず、ナナをスリープさせてみよう。」
「...よく分からないけど、分かった。」
「と言っても本当に簡単。この子の股間にあるボタンを押すだけ。」
時が止まった。
「...は...?こ、こ、股間!?」
「この子の場合はね。HAによって場所は違うけど。ユウはお腹についてるでしょ?」
「あ、あのボタンか...。」
「じゃあ押してみて?」
「...うぅ...」
私は決意を固めて、押した。ミナは私の顔を見ている。...見ないでぇ...。
そして、ナナは動かなくなった。
「よし、それじゃあ家まで運ぶよ。」
「...うん...。」
―家。
「おかえりなさい、サナ、ミナ。」
「ユウただいま〜。」
「じゃあサナ、ここにナナを置いてくれる?」
「うん。」
指示されたのは埃1つ被っていない機械。HA、それもプライベート用の充電器なのだそう。ユウの充電器と似ている。だがユウの場合は教育用のもので、今回ナナを置いたのはプライベート用のものだそうだ。...にしても、なんでうちにプライベート用の充電器があるのだろう...?
「...これは...?」
ナナを置いた瞬間、ナナの周りが光に包まれた。
「よし、これで充電できてる。もうスリープ状態を解除して大丈夫だよ。」
「良かったぁ...。」
「じゃあサナ、もう1回ボタンを押してみて。」
「...は...?」
また、時が止まる。
「はぁ...!?ちょっと待って、またこの子の股間に!?」
「...そうだよ...?」
「ちょっと何笑いこらえてんの!?次はミナがやってよ...!」
「いや私は慣れてるし...。HAの扱い方を学ぶ良い機会かなーって。」
「...ぐぬぬぅ...。」
私はまた、ナナのボタンを押した。
「...あれ...?目覚めないよ?」
「...起動までに時間がかかるのかも...。もうちょい待ってみよ?」
「分かった。」
「私は夕飯作っとくね〜」
「じゃあ私は見守っとく!」




