第6話 解放
「ちょ...この子...!」
私はその頭部を見て、戦慄する。何やら動線?のようなものがはみ出ているし、銀色の機械のようなものが入っていた...。
「この子、やっぱり HAなんだ...。それもプライベート用かな?」
ミナは呟く。
「HA...?ってなに?プライベート用...?」
「ユウみたいな、人間の姿そっくりなAIのことだよ。詳しいことは後で話す。」
HA?プライベート用?私はとりあえず、ユウと同じ類いのAIであると認識した。
「...おいで。一緒に来る?」
ミナが少女...ナナに、手を伸ばす。ナナは、少しだけ驚いたような表情をして、ゆっくりと頷いた。
「行く...。」
「え、連れて帰るの!?ユウに怒られちゃうんじゃ...やだなぁ...。」
私はつい言ってしまった。
「でも今なんとかしてあげないとこの子、もう充電が切れちゃいそうで...。」
ミナの表情が、深刻になる。
「また充電してあげればいいんじゃないの?」
「そうはいかないんだよね...HAは一度充電が切れると、もう二度と稼働することが出来なくなるの。だからこの子を今夜までに充電しないと、もう動けなくなる...実質死んじゃうみたいなものね...。」
ミナの説明を聞いて、納得した。先ほどの自分の発言を反省した。
「そういうことだったんだ...。」
私はナナに近づき、ミナと一緒に手を差し伸べる。
「行こ、私の家に。」
私とミナでナナの手を繋ぎ、建物の外へ向かう。ナナは、驚きを隠せないような表情をずっと浮かべていた。...目は、見えなかったが...。
「じゃあ、家に向かおっか。スリープボタンってどこについてる?」
ミナが優しい声で聞く。
「...ここ...。」
ナナが指さしたのは、彼女の股間
「...は?」
ミナの表情が笑顔のまま固まった...。
「スリープボタン...?って何?」
私が聞く。ミナは固まったまま、動かない。...どうしたのだろう...?




