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たとえ君がAndroidでも  作者: せいご
第一章 退屈な日々との別れ
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第5話 ハジマリ

ミナは一歩、前に出る。

「ちょ、ちょっとミナ!?」

私は慌ててその背中を掴む。

「危ないって!!」

けれどミナは、静かに首を振った。

「大丈夫」

その言葉には、不思議な確信があった。


少女は、ゆっくりとこちらを見ている。ぎこちない動き。少し遅れて反応する視線。...でも、どこか怖がっているようにも見える。

「...あなた」

ミナが、穏やかに声をかける。

「ここに住んでるの?」

返事はない。ただ、少しだけ首が傾いた。まるで、言葉の意味を処理しているみたいに。

「...え、なにあれ...」

サナは小声で呟く。怖いはずなのに、さっきとは違う感情が混ざってくる。

まるで重りでも付けられているかのように、動きが鈍い。

「...あなた、名前は?」

ミナが聞く。今度は少しだけ、間があった。

そして——

「...ナ...ナ...」

かすれて、震えた声で答えた。

「ナナ...?あなた、ナナっていうの...?」

その少女は、ゆっくりと頷いた。


夕焼けが屋敷の中を、赤く照らし始めた。暗くてよく見えなかった少女の体が、はっきりと見てるようになった。そして私は、その少女のあまりのショッキングな姿に声を失った。

..このナナと名乗る少女、服も髪も、体もボロボロなのだ。そして。

...頭の中身が、少しだけ露出していた...。

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