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たとえ君がAndroidでも  作者: せいご
第一章 退屈な日々との別れ
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25/26

第25話 つかれたつぎのひの、あさ

幸せで、あまりにも楽しすぎた土曜日は、光のような速さで終わった。

そしてもう、日曜日だ。


窓から差し込む、夏の厳しく強い光。

遠くで鳴く鳥の声。

相変わらず近くで聞こえる、田舎の土が塗り替えられていく音。

遮光カーテンが、風でゆっくり揺靡いている。

「んん〜...。」

私は布団の中で伸びをした。

すると。腕と足が内側から殴られたかのような、少し鈍い痛みが走る。

「いだだだだ……。」

筋肉痛かなぁ...。痛みのあまり、体を起こすことも煩わしい。

昨日、川ではしゃぎすぎたかな...。

特にミナを追いかけ回した時、かなり全力で走ったし...。

「……。」

死んだ魚のような目で、寝転んだままぼーっと天井を見つめる。

今日はバイトもない。講義もない。完全なオフだ。

...何しよう。

そんなことを考えていると。

ぱたぱたぱた。

何かが、ものすごいスピードで廊下を駆ける音。

そして次の瞬間。

ばぁん!

勢いよく扉が開いた。廊下は窓が空いており、それにより新鮮な澄んだ、それでも生暖かくてちょっと不快な空気が部屋に入り込む。

「さな!おはよう!」

扉の向こうで顔を覗かせたのは、元気いっぱいのナナ。

...朝からエネルギー量が違いすぎる。

「お、おはよぉ...。」

「まだねむいの?」

そう言って、軽い足取りのまま部屋に入ってくる。

「眠いっていうか、疲れてる...。」

するとナナは、笑みを浮かべながらベッドに乗ってきた。

ボスッ。

「つかれたの?」

「昨日いっぱい遊んだからね〜。」

そう言うと、ナナは少し嬉しそうに笑った。

「きのう、たのしかった!」

私とは対照的に、本当に高くて大きな声で、寝起きの私に言った。

「ね〜。」

私も笑う。

その時。

「おはよ〜。」

ミナも眠そうに目を擦りながら、ゆっくり部屋に入ってきた。

長い髪が、真上にも真横にもピョーンとなっている。珍しい。

「ミナも眠そうじゃん。」

「...サナの寝顔見ながら夜更かししてたから。」

むにゃむにゃしながら言った。...ってちょっと待って!?

「怖いこと言うな!?」

「あ...冗談だよ冗談。」

ミナは、まだ目を擦っている。そして、明らかに棒読み。

...絶対適当なこと言ってる...。私はそう言って、呆れながらも少し微笑んだ。


そしてミナも、ゆっくりとそのままベッドの横に座る。

「今日はどうする?」

「ん〜……。」

私は少し考える。

正直、家でのんびりするだけでも幸せな気がする。

でも。ナナは、きらきらした瞳で、こちらを見ていた。...なんだ...その何かを期待しているような眼差しは...!いやいやいや、今日はもうどこも行きたくない!!疲れた!!

「ミナぁ...」

ミナに助けを求め、隣を見る。

「...ぐかー。」

...なんてマヌケな面だ。口を大きく開いて、こんなに大きな鼻ちょうちんを膨らませて...。

...って何寝てんねん。私は枕で、ミナの頭を叩く。ボフッ。

「うわぁ...!って夢か...。って寝てた!?」

ミナは、少し大きな声を出して目を見開いた。

「うわぁ...恥ずかしい...!」

顔を真っ赤にして、両手でそれを隠すように覆った。...あんなボサボサな髪を私に見せて、何言ってんだか...。


「ナナ、今日は何したい?」

聞くと、ナナは頬を膨らませて悩み始めた。

「えーっとね...。」

真剣な顔。目は思い切り、私の枕を睨んでいるような。

「...おうちでも、たのしい!」

その答えに、私とミナは目を丸くした。

「...え。」

「今日は、おうちでみんなといたい!」

満面の笑み。

...なんだろう。

胸の奥が、少しだけ温かくなるのを感じる。

ミナも、優しく笑った。いつも姉のような、包み込んでくれるような笑顔で。

「じゃあ今日は、おうちでゆっくりしよっか。」

「やったー!」

ナナが飛び跳ねる。

その勢いで、私の上に倒れ込んできた。

「ぐぇっ!?」

「さな、くっしょん!」

「誰がクッションじゃー!!」

「わー!さなおこったー!!」

ナナはすぐにベッドから飛び降りて、大きな足音を立てながら階段を駆け下りる。私も、重い体を即座に起こして。廊下に飛び出す。

「まーてー!!!」

廊下の生暖かい空気なんて気にせず、ナナの背中を追う。

そして、微笑みながらのんびりと、私たちの後に続くミナ。

いつもの朝。そして、いつもの家に、朝から賑やかな笑い声が響いた。

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