第12話 はじめてのちょうせん
早速、応募した。そして、数時間後。電話がかかる。
「あ、あのバイト先からかな!?」
私は受話器を取る。
「もしもし、応募させていただきました、サナと申します。...はい...はい...はい!...はい...はい...!ありがとうございます...!では明日、よろしくお願いします...!
...はい!失礼します!」
「どうだった?」
ミナが聞く。
「採用された〜。」
私は笑顔で言う。
「え、もう!?こういうのって普通、事前に面接とかして採用になるもんじゃないの!?」
ミナは驚いていた。
「さっき応募する時に、入れるシフトとかも入力したからね〜。週7日で入れるってだけで即採用だったよ!人手不足なのかなぁ?」
私はドヤ顔をする。だが、そんな私は見てミナは少し不安そうな顔を浮かべた。
ー次の日。
「行ってきます!!」
玄関で、見送ってくれるミナとナナを見て、言った。
「初バイト、頑張ってね!」
「いってらっしゃい...。がんばってね。」
私はナナの頭を撫でて、家を出た。
「...ここ...か...。」
今の時代には似合わない、古くて、でもどこか懐かし気のある、建物。中に入る。
「いらっしゃい!ゆっくり見ていってね〜。」
唐揚げ弁当、海苔弁...。全部手作りなのだろうか。すごく愛情が籠ってそうで、美味しそうな...。そして、カウンターの向こうで優しく微笑むおじいさん。
いやいやそれよりも。
「あの...今日から働かせていただくサナと申します!よろしくお願いします!」
「あー君がサナちゃんね!こっちおいで。」
おじいさんに休憩室に案内される。
「店長の岡田と申します。よろしくね。」
「よろしくお願いします!」
「元気がいいねぇ〜。じゃあまず、これに着替えてくれるかい?」
制服を渡された。
...それで...?あれ?
「あの...更衣室は...」
「あぁごめんね、ここはないんだ。」
...え...?じゃあどこで着替えれば...。
「じゃあ私はさっきのカウンターの所に居るから、着替えたら来てくれるかい?」
「...はい...!」
流石にか。びっくりしたー...。




