第11話 けつい
「なるほどね...。」
「それでサナ、どうするの?」
...悩むまでもない。答えはひとつだ。
「流石に前者かな〜。ユウが壊れちゃったら私に勉強を教える存在が居なくなるし、ナナまで壊れちゃったら本末転倒だもん。」
「...サナらしいね。でも、パソコン無いけどどうするの?」
「...あ...。」
目が点になる。
えーじゃあ...方法あれだけになるの...?でもあの方法だけはやだ...流石に怖いって...。
ナナを見つめる。
...この子のためにも、何か他の方法は...。
「ミナ、パソコン持ってたりしない!?」
「いやいや流石に持ってないよ〜」
「...これ...詰んでる?」
「買うお金は?」
「ない...。」
沈黙した空気。考える。何か、何かないのか...!
「...あ...!バイトすればいいんじゃない...!?」
思いついた。時間はかかるけど、一番現実的な方法だ。
「え、サナがバイト!?...大丈夫なの...?」
「ちょっとそれどういう意味!?」
「あ、ごめんごめん冗談だよ。半分は。」
「っても〜びっくりした〜...。って半分はって何!?」
ミナは笑っている。...この子、いつの間にか私をこんなにイジるようになっちゃって...。
「ユウ、この辺りにバイトを募集してるところってある?」
「...検索中...3件見つかりました。
1件目。猫を探すバイト。日給3万円。応募は以下のアカウントにダイレクトメッセージを...」
「へ〜楽しそう〜。」
ユウは優秀だ。勉強面以外でも、このような事に貢献してくれる。
「これにしようか...」
「ってサナ!?これ明らかにダメなやつだから!!絶対ダメ!!ユウ、闇バイトの紹介はしないで!?」
ミナに全力で止められた。...えーなんでぇ...。ってこれ闇バイトだったんだ...。
「...失礼しました。...再検索中...。1件見つかりました。
お弁当屋さんのスタッフ募集。時給1,200円。週3日〜応募可能。家から徒歩10分程度です。
この世の中で、数少ない人間だけが働いている老舗の1つです。」
「...ここに決めた!」




