第13話 事前戦略
学校が終わった後。俺と蒼、そして天華は学校から少し離れた公園に来ていた。
公園に集まった俺たち。第一声は俺だった。
「それで集まってもらった本題なんだけど、今回の魔力対戦、俺は参加許可を父親からもらっている。それで、だ。もしも二人が出ることになったら、初期は三人で共闘しないかと言う提案だ」
魔力対戦は魔力増加薬ソーマを狙う戦い。魔力増加薬ソーマに蓄積された魔力と十個の魂を利用し、参加者六人が六体の式神を召喚する。召喚した式神が死ぬと、その魔力がソーマに蓄積される。そして最後まで残っていた式神の主人がソーマの使用権を得る。
ソーマに蓄積された魔力は六体の式神を召喚できるだけしかない。だが、召喚された式神の魔力をソーマに蓄積させることで、本来よりも多くの魔力がソーマに溜まる。これが魔力対戦の真相だった。
「私も参加するつもりだったから構わない」
「私も」
二人は俺の共闘の提案に乗った。それから俺たちは式神の話しに移った。
魔力対戦は六人の参加者が戦い合う。その際に魔力増加薬ソーマの魔力で召喚された式神を一体、元々契約している式神一体、計二体の式神を活用して戦う。
だからこそ、俺たちは自分たちが使う予定の契約している式神の情報交換に移った。名前以外に異能術などのことも教えあった。
「俺は契約している式神の中で一番強い大禍津日神を出すつもりでいる。二人はどんな式神を出すんだ?」
「私は契約している白龍を出すつもりでいるけど?」
俺の問いに蒼が答えた。続けて天華が答えた。
「私はこの前契約して式神にした武王を出すつもりでいるよ?」
「ちなみに俺の式神の大禍津日神の異能術は根源悪だ。技は複数あるから細かくは分からないけど、その一つに死せる悪霊がある。効果は悪霊の召喚、その時にその悪霊も異能術が使えるみたい」
「なるほど。ちなみに私の白龍の異能術は風の龍。効果は風を操る感じの術」
「私の武王は契約したばかりで異能術があるのかすら分からない。ごめん」
「別にそれはいいよ? 皆んな細かくは説明できてないから」
ある程度の情報が出揃い、この日は解散となった。
それから三日間。俺は学校に欠席の連絡を入れ、大禍津日神と橋姫の三人で魔力対戦に向けての方針を考えてた。
かれこれ準備を始めて三日が過ぎた。そう、今日が魔力対戦の開催日となった。
この三日間で蒼と天華は魔力対戦への参加が決まったと連絡があり、参加者受付から少し離れた場所で集合して、受付に向かった。




