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神客万来!~月夜のデートは異世界で~  作者: うらひと
2章

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9話『世界を繋ぐ』

禁 複製転載・AI学習

 そこまで聞いて、引っかかったことがあった。

(おれ)が、居る場所……。そんな特別な場所だったか?」


 セレナが(しん)(けん)な表情になる。

「世界を()えることは、向こう側の協力者なくして果たせません。そして、実はもう私以外は(だっ)(しゅつ)しています」

「でも、『この世界』は――」


 やっていることは歴史改変ものと同じじゃないか、という心配にも、セレナは表情を変えない。

「ええ。無くなります。しかし正確には、『(ほろ)ぶ』のではなく『無かったことになる』と言う方が正しいでしょう。(ほろ)ぶことすら無かったことになりますし、(ひろ)(あき)さんの世界から見たら、『物語は成立せず、()(はな)されて見えなくなった世界』になるでしょう。ごく()(つう)の『(けん)()(ほう)()(もの)()る世界』になるのです」


 それを、()(なお)に喜んで良いのだろうか、と『一プレイヤー』としては複雑な気持ちだった。でも、それよりも。

「でも、(おれ)の居る世界の神様って(たく)(さん)居るけど……」

「ええ。その中でも、『人々を(つな)ぐ』役割を持つ方が、(ひろ)(あき)さんの近くにいらっしゃいます。その上で、(ひろ)(あき)さんの(やさ)しさを、ちゃんと()させて頂きたかったのです。私だって、元々は人間ですし、ちゃんと(こい)(ごころ)はありますから」

「ん……?」


 人々を(つな)ぐ神様って、思い当たる節しかない。


「お知り合いがよくお店にいらっしゃいますよね」

「あー……!」


 どう考えても(えん)(むす)びの神様ですね、そうですね。確かに(そう)(せん)(ぱい)(あと)()ぎだし、お店にもいらっしゃるし。でも地元の伝説として残る神様ってそんな力があるのか? (なぞ)(なぞ)ばかり呼んでる。


「混乱させてしまって、すみません……」

「いや、ちょっとだけ(なっ)(とく)はした」


 頭を(かか)えても仕方ない。セレナがそう言うのなら、神様たちの接客を続けてみよう。

「って、今回あやかしの類じゃないのか?」

「この世界にもたくさんいたじゃないですか」


 いやまあ、そうなんだけど。話が終わった()(たん)、待ちきれないのか『呼ばれた』らしく、一気に(ねむ)()(おそ)ってきて、たぶん顔面から(たお)れた。

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