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神客万来!~月夜のデートは異世界で~  作者: うらひと
2章

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10/10

10話『座敷童』

禁 複製転載・AI学習

「おきた!」

「おそいー」


 子供の声。そして現在の視界は(ゆか)。こっちでは()落ちたままずり落ちて顔面を打ったらしい。ギリ鼻血にはなっていない。でもめちゃくちゃ痛い。


「……えっと、お客さんで、いいか?」

 身体を起こして、目線が合うのでその場であぐらをかいて(すわ)る。

「うんっ」

「ゲームほしい」

 目の前の2人は『()(しき)(わらし)』の(ふた)()だとすぐに分かった。こういう格好、昔話で見たな。(おれ)は目つきの良い方ではないから、せめてもの()(づか)いと、トーンを(おさ)えて話しかける。


「新しいやつ? それともすごろくみたいなやつ?」

「あたらしいやつ! やったことないから、やってみたい!」

「おかね、あるよ。あんしんして」


 元気な方が答えてくれた後、大人しそうな方が『お約束』でちゃんと(さい)()を見せてくれた。がま口って今なら小物入れのイメージだよなあ。と、それはともかくとして。

「……んー、テレビゲームは見たことある?」

「ある! さわったこともある!」

 相手が見えないタイプの人間だったらビビるぞそれ。

「あとは、んー……せっかくだからサービスで(いっ)(しょ)にやるか。お(ため)しでデータを送るとやれるから、まず本体分の代金を(もら)って良いか?」

「ん」

 立ち上がって、目の前のレジで精算を済ませた。()(なお)に応じてくれるのがありがたいな。人間がやっているのを横から見て興味を持っていたんだろうか。


「よし。じゃあ……サクッと設定だけして、と」

 箱から(けい)(たい)ゲームをそれぞれ取り出し、無線LANに(つな)いで――と何やかんやして、どうにかゲームのお(ため)しモードを起動させるところまでこぎ着けた。

「よし、お待たせ――」


 集中していたら、構ってやれなかったのが悪いのだが、売り場が少し大変なことになっていた。(おれ)の冷たい目線に気付いたらしく『やばっ』みたいな反応をしてから、そそくさと(もど)してくれた。……まあ、許しておこう。

「こういうパズルゲームとか、対戦とか。始めやすくて(おも)(しろ)いやつあるかな」

 自分のゲーム機を起動して画面を見せると、双子は嬉しそうに覗き込んできた。

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