表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神客万来!~月夜のデートは異世界で~  作者: うらひと
2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
8/11

8話『泉の聖女』

禁 複製転載・AI学習

 セレナが歩きながら話し始めた。

「たぶんご存じだと思いますが、私は元々人間です。いわゆる『聖女』と呼ばれる存在でした」

「……うん」

 その『物語』の(しゅう)(ばん)で語られる、(かく)()を決めたセレナの台詞(せりふ)――


「『私は聖女でした。しかし、今は神としてこの世界の存続を願うのです』……って、聞いたことありますよね」

 何周もして()()んだ台詞(せりふ)を思い出し、それが本人によって重ねられる。(おどろ)いた(おれ)に、(ふく)みを持たせた言葉を続ける。

「私は、もうこの先のことを知っているのです。貴方(あなた)がご存じのように」

「セレナって……」

(ひろ)(あき)さんなら、答え合わせも必要ないでしょう。そのことは、私だって分かっています。だからこそ、(ひろ)(あき)さんとお話がしたいんです」


 きっと、セレナはタイムリープをしている。この世界を『ゲーム』として(とら)えれば、『セーブ』をして『コンティニュー』をする。あるいは、『周回プレイ』で同じシナリオを強いステータスのまま(こう)(りゃく)する。そうしてストーリーに集中したい、というプレイスタイルは、(おれ)もよくやる。

 特に『ラグナロクディーヴァ』はそうだった。キャラクターとして()かれ、またセレナの持つストーリーは重々しくて、『タイムリープする設定なら、()()したいと思うだろうか』とよく想像していた。


「……でも、本当にそうだなんて」

「ええ。その上で、そう思ってくださったことは、私にとってとても(うれ)しいことなのです」

 こちらを向いて(あん)()したように(ほほ)()み、そして(ほお)を赤らめて話すセレナ。

「だから……本当に、(ひろ)(あき)さんの考える通りです。もちろん、『世界を救いたい』という気持ちは強いです。でも、本音は『使命から解放されたい』のです。(みな)さんが幸せになる形で、ちゃんと終わらせたいのです」

「……そっか。(おれ)で良ければ――」


 ふっ、と(ほほ)()みかけながら、セレナが向き直る。

「いいえ、『貴方(あなた)だからこそ』です。気持ちも、こうした理解を頂いているのもそうですが……(ひろ)(あき)さんが出来ることで、居る場所で、それが出来るんです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ