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神客万来!~月夜のデートは異世界で~  作者: うらひと
2章

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7話『セレナの泉』

禁 複製転載・AI学習

「――あっ、いらしたんですね」

 ()ぼけ(まなこ)()っているとセレナが居て、(おれ)に気付き()()いたその表情がぱあっ、と明るくなった。

「まあ、うん。……なんか、セレナに会え、って言われた気がする」

「ああ、……ふふっ。(ひろ)(あき)さんのお客様はまた別件ですが、私がどうしてもお礼を言いたくて」

「ん?」


 セレナが泉の中央から()()ってきて、急に()きしめられた。

「ちゃんと、力を(もら)えてます。(ひろ)(あき)さんが神様を手助けしてくださったお(かげ)で。やっぱり、(ひろ)(あき)さんを選んで良かった」

「お、おう……」


 ()(ちが)いなく、今俺(おれ)は顔が真っ赤になっている。(おれ)は服を着ているけれど、セレナの()(はだ)がそこにあるのが、めっちゃ()ずかしくなって動けない。耳まで真っ赤じゃないよな。『ふふっ……』と(なつ)いた(ねこ)のようになっている。えっ、これずっとか?


「あ、あのさ。……(おれ)以外にも、そういう人って居なかったのか?」

 (おれ)が疑問を口にすると、セレナは少し(ほお)を赤らめた。

「居ないわけでははないのですが、ピッタリなのは、(ひろ)(あき)さんだけでした。……私の都合で」

 最後の方はゴニョゴニョと言っていたのであまり聞き取れなかったけれど、他にも理由はあるらしい。この(じょう)(きょう)から考えると、まさか、な。


 満足したのか、セレナがパッと身体を(はな)すと、変わらず(うれ)しそうに言う。

「――少し、歩きませんか。お客様が、もう少し待ってくださるそうなので」

「……おう」

 セレナはくるりと背を向け、泉の流れる先の小川づたいに歩き始めた。

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