表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神客万来!~月夜のデートは異世界で~  作者: うらひと
1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/9

5話『気に入られた』

禁 複製転載・AI学習

「……どうしたの」

 元の世界に(もど)ったらしく、(せん)(ぱい)こと、森宮(そう)(せん)(ぱい)がレジのまえにいた。


「あっ、何かその……」

(つか)れてるなら、とりあえず……お()()でも、食べて」


 ぽつぽつと(しゃべ)(そう)(せん)(ぱい)は、(いっ)(しょ)に居て落ち着く。そんな(せん)(ぱい)が、さっき来ていたばかりのはずなのに、『おすそ分け、だよ』と(かみ)(ぶくろ)を差し出していたので、ありがたく受け取ることにした。


(きつね)にでも、つままれた?」

「……そんなとこっす」


 そう話すと(せん)(ぱい)が『……ん?』と首をかしげたので、覚えている(はん)()のことを話した。ゲームの世界で本来の展開とは(ちが)う夢を見たこと。目が覚めたら、(りゅう)(じん)が客としてきたこと。

「……そんなこと、ある?」

「わかんねーっすけど、あったんすよ」

(せん)(ぱい)(てん)(じょう)(あお)ぎ、何か考えている間に苦笑いをしていたような気がする。思い当たるようなことでもあるのか。


「……たぶん、気に入られた、かもね」

「ずっと住んでて今っすか」

「そんなことも、あるよ。きっと、今考えてるより、予想外なことも、あるかも」

「マジか……」


 あの『フォレスタ』の面々に慣れてても(おどろ)くことがある、とここ数年の()(とう)の出来事を体験してきた(せん)(ぱい)の言葉の重みがすごい。もちろん(おれ)も時々それに(そう)(ぐう)はしていたけども。

「でも、何だか、神様に(たよ)りがちな人間が神様に(たよ)られるってのも、何か(おも)(しろ)いっすね」

「それは、確かに」


 その後も、(ひま)つぶしに(そう)(せん)(ぱい)(だん)(しょう)していたら、(せん)(ぱい)(ふた)()の姉である(ゆう)()さんに首根っこを(つか)まれて回収されていった。『お(つか)れさまっす』と手を()って見送り、また静かな店内に(もど)った。さっきおすそ分けで(もら)ったお()()を手に取り、ぼんやりとしてみる。

「んー……神様って、あと何が困るんだ? ……うまっ」

 お()()は後で(おや)()にも分けておかないと(おこ)られるから、ほどほどにしよう。そっと(ふた)を閉じて(ひか)(しつ)に置いておいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ