4歳って意外と大変です!
〜前回のあらすじ〜
死んだはずのユリが目を覚ますと、そこはなぜかピンク色の空間。
そこで出会ったのは、まさかの“ギャル神様”だった!?
ノリで転生先を決められたユリは、異世界で4歳の猫獣人として新たな人生を始めることに――!
どうやら私は猫の獣人の子供に転生させられたらしい。
「さて、これからどうしよう…」
私は周りを見渡す。木しか見えない。
(どうやら私は家族も居ないらしいな。この子の記憶ってあるんだろうか…)
その瞬間私の脳内にこの子の記憶が流れ込んでくる。
(うっっ!頭が……!)
記憶の通りならこの子の名前はティナらしい。
母と父は魔物に襲われて死んでしまったらしい。周りを良く見てみると手作りのお墓みたいな石がある。
「お父さんもお母さんもいないのにティナは良く頑張ってたんだね。」
なぜか涙が出てくる。
(そうか…私の父と母でもあるんだ。私も悲しくなってもおかしくない……)
でも泣いている場合ではない。さっきからお腹が空いて仕方がない。
おそらく5日間ほど何も食べてないのだろう。
私は無理矢理涙を拭って森の中を歩き始めた。
「きのことか、木の実があればいいなぁ。魚はさっきの川で取れるし、せめて木の枝は集めよう。」
私は食料と焚き火用の木の枝を探し始めた。
しばらくして私は元の場所へ戻ってきた。
(もう暗くなってきたなぁ。一応木の枝と木の実は取ってこれた!早く火をつけよう。)
私は取ってきた枝を綺麗に組んでいった。
(そういえばどうやって火をつけよう…多分この世界にはライターなんて便利なものはないだろう。もしかしたら魔法使えるかな?なんていえばいいんだろう。じゃあ無難に…)
「フレア!!」
ボッ……
次の瞬間、
ゴォォォォォォッ!!!
「えっ、でかっっっ!!?」
もう少し小さめの火を予想していたが大魔法のような火が出てしまった。
「やばいやばい!!え〜っと…アクア!!」
ザッッッパァァァァァン!!!
「多い!!?」
どうやら私は魔力量がバグっているらしい。
「水のせいでびしょびしょ〜…魔力を少しにして……エロア!」
ヒュオォッ!
「何も出せないくらいに魔力を少なくしたのにまだ強いの!??これは…調節が難しいな……練習するか!」
私は風魔法で体を乾かして木に向かって練習し始めた。
「フレア!」
ゴォォォォォォッ!!!
「森燃える森燃える!!!アクア!」
ザッッッパァァァァァン!!!
「これは……だいぶ時間がかかりそうだなぁ」
〜3日後〜
「ミニフレア!」
ボッ!
「ミニアクア!」
ぽちゃん!
「ミニウィンド!」
ヒュュォ〜!
「ミニアース!」
ゴゴゴ!
「パチサンダ!」
パチパチ!
「ミニアイス!」
パキパキッ!
「ミニルミナ!」
キラキラッ!
「ミニヒール!」
パァッ!!
いつの間にか私は全属性使いこなしていた。
ティナの記憶によると闇属性は魔物にしか使えないらしい。
「普通は大体使える属性って一個じゃないのかな……?」
私が考え事をしていると…
ガサガサッ
「何かいる!」
茂みの中から魔物が出てきた。見た目からするとゴブリンのようだ。
その後ろから男性が走ってくる。
(多分ギルドとかで依頼を受けて倒し損ねた…ってとこか。めんどくさい……倒すか!)
「フレア!!」
ゴォォォォォォッ!!!
森が燃え尽きるぐらいの勢いだ。
「ヤバい!!森が!アクア!!!」
ザッッッパァァァァァン!!!
「またやっちゃった…直せるかな……?エリアヒール!!」
パァァァッッ!!!
神々しい光が森を包む。
「うわっ!!眩しいっ!」
光が止んでゴブリンを追いかけていた男性が追いついた。
「あれっ??ゴブリンは…?」
「あっ…ごめんなさい。そこに……」
私は燃えかすを指差す。
「は!??どういうこと!?」
私は気まずそうに目を逸らす。
「あと…君は誰?迷子?お父さんとお母さんは?」
「ティナって言います!お母さんとお父さんはそこに…」
私は自分で作ったお墓を指差す。男性はハッとした顔でこちらを振り向いた。
「そうか。これまで1人で良く頑張ったな!俺はアレンだ。」
アレンが軽く頭を撫でる。
私は我慢できずに号泣してしまった。
泣き止んだ後。
「落ち着いたか?」
私は涙を拭いながら答える。
「うん……」
「突然だけど、ゴブリン倒したのはティナだよな…?」
どうやらばれていたらしい。
「………うん。」
「今何歳だ?」
「……4歳」
「は!?魔法が使えるようになるのは10歳からだぞ!??」
「そうなの!??」
どうしよう。私は全てが規格外だったらしい。




