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ヨーコの欲望  作者: あみれん


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10/13

独白(その10)

『愛人/ラマン』(L' Amant)

今回は、1992年に製作された、華僑の中国人青年と貧しいフランス人少女の恋愛映画の話ね。


舞台は1929年のインドシナ。

中国人青年は金持ちのボンボン、少女は貧しい家の娘。

この二人が愛人関係になるのよ。

生きるために男の金目当ての女と、女の体目当ての男のビジネスライクな愛人関係。


物語としては、彼女は次第に青年に恋愛感情を抱くようになっていく。


結局、彼女と家族はフランスに帰るんだけど、映画のラストの帰国途上の船上のシーンで、誰かが奏でるピアノの演奏が聴こえてくると、彼女は彼を想って号泣するのよ。


この映画を見た私の知り合いの多くはね、こう言っていたの。


このラストシーンで、彼女自身が彼を愛していたこと、つまり、それが単なる愛人関係ではなくて、「本当の恋愛感情」だったことにはっきりと気付く。

そのシーンが切なすぎて、泣けた。


でもね、私は?だった。


金持ちの中国人の彼は美男子だし、女は最初から金だけじゃなく、彼自身に魅かれていた、とも考えられるわよね。

本当に嫌な男だったら、あんな展開にはならないんじゃないかな。

つまり、最初から恋愛として成立する出会いだった。


女は、体を求められることに背徳の快楽を感じていたかも。

そして、ラストで女が船上で泣くシーンは、恋愛感情の気づき、というより、いつもそばにいた人の喪失感、それによる孤独感ではなかったのかしら?


でも、それも恋愛よね、きっと。

でもね、「本物の恋愛感情」って何かしらね。


あ、これ、あくまでも私の超個人的な感想よ。

あしからず。


じゃあ、続きはまた今度ね。

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