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TS斧使い、ダンジョンで脳筋に仕上がる  作者: 源平氏
第三章 これは俺が転生するまでの物語
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第93話 ボス攻略最前線 その5


 作戦の流れはこうだ。


1.ボスの攻撃を炎魔法で迎撃し血を枯渇させる。

2.ボスが近接戦を挑んでくる。

3.近接メンバーに状態異常(毒)をかける。

4.近接メンバーがボスと戦う。毒を喰らわせられればラッキー。


 そしてメンバー構成は以下の通り。


・近接担当 :2人(ゲッチーさん、俺)

・毒担当  :1人

・炎魔法担当:3人



 今度こそボス攻略なるか。いや、してみせる!


「突入!」


「「「「おおおおおっ!」」」」


 ゲッチーさんの掛け声とともにダンジョンに踏み込む俺達。


 ボスが血の武器を展開して飛ばしてきた。もう何回見たか分からない光景。炎魔法担当達は落ち着いた様子で前に立った。


「プロ―ジョン!」

「ブルーフレイム!」

「バーニングカーテン!」


 視界が炎で埋め尽くされ、爆音が鳴り響き、あたり一帯が熱を帯びる。


 四方八方から押し寄せてくる血武器。その1つ1つを3人がかりで迎撃していった。



 俺達近接メンバーも黙って見ている訳では無い。


「どりゃっ!」


 ゲッチーさんが撃ち漏らしを鎖鉄球ではじき返す。飛んで行った血武器は味方の炎に呑まれて灰と化した。


「おりゃあ!」


 俺も斧をラケットのように振って味方を血武器から守る。この段階で脱落者が出るようでは論外だ。


 火炎担当の活躍により、襲い掛かってくる血武器は全て排除された。



「ボスが来るぞ。気をつけろ!」


 残り1本となった血の剣を手に握り、ボスが急接近して来た。俺とゲッチーさんは迎え撃つために前に出る。


 その背後に毒担当が続いた。俺達の背中に針を一刺し。


「ブラックポイズン」


 その直後、視界がかすみ体がふらついた。全身からは汗が滝のように流れ出てくる。


「ゲホッ!?」


 むせた俺は血を吐いた。だが赤くない。黒く、そして心なしかドロッとしていた。


「ぐ、こりゃきついな」


 ゲッチーさんも顔色が悪い。この状態で戦うのか。


「耐性が無いと3分で死にます。速攻で倒して下さい」


 申し訳無さげにそう言う毒担当。俺達はぎらついた笑みでそれに答えた。


「「おう! 任せとけ!」」



 ボスが肉薄。鉄球と斧で迎え撃つ俺達。



「どりゃああああっ!」


 先に仕掛けたのはリーチがあるゲッチーさん。鎖鉄球を横薙ぎにしてボスに攻撃。1メートルもある鉄球を受け止めるのは流石に無理だと判断したのか、ボスは飛び越えてそれを避けた。



=======================

名前 ゲッチー


ステータスロット

・型に嵌まった秀才(ランク5)

  筋力:☆☆☆

  耐久:☆☆☆

  速度:☆☆☆

  魔力:☆☆☆

  器用:☆☆☆


スキルスロット

・自由すぎる囚人(ランク5)

  鎖鉄球を召喚し扱う事が出来る。

  壁面への攻撃時に威力が倍になる。

  行動阻害を無効化する。


・ニガテ対策(ランク2)

  ステータスの最も低い項目に+☆2。

=======================



「着地狩り!」


 ボスのジャンプの軌道を読んで俺は先回りした。ボスの足が地面に着く前に斧をお見舞いする。ボスはそれを血の剣で受けた。


 ガキィン!


 金属音。だが一撃の重さなら俺も自信がある。斧は勢いよく振り抜かれ、空中で踏ん張りがきかないボスを思いっきり吹っ飛ばした。



=======================

名前 ミョンチー


ステータスロット

・新生ミョンチー(ランク6)

  筋力:☆☆☆☆☆

  耐久:☆☆☆☆☆

  速度:☆☆☆☆☆

  魔力:☆

  器用:☆


スキルロット

・慈悲深い処刑人(ランク4)

  大斧を1つ召喚し扱う事が出来る。

  刃が首に命中した場合威力が倍になる。

  この斧による攻撃は痛みを与えない。


・心のホットライン(ランク1)

  対象1体を登録しテレパシーで通話できる。

  対象と5㎞以上離れていないと繋がらない。

=======================


 ボスは空中で身をよじるときれいに足から着地。止まり切れずに地面に跡を残しながら滑っていきようやく停止した。



『ミョンチー様、ボスのステータスの推定値が算出できました』


 マオが視界にステータスを表示した。


=======================

・中嶋優斗

  筋力:☆☆☆☆☆☆

  耐久:☆☆

  速度:☆☆☆☆☆☆

  魔力:☆☆☆☆

  器用:☆☆☆☆☆

=======================


 バフでもかかってんのか? 筋力と速度が上限の☆5を超えてやがる。


『おそらく体内の血液を操作して限界を超えたパワーとスピードを実現していると思われます』


 汎用性たけーなおい!



 だが、


「ステータスにそこまで差は無いです! 2人がかりなら勝てます!」


「いいぞミョンチー! ならこのまま攻め立てるぞ!」


「了解!」


 俺達は決着を急いだ。


 毒によるタイムアウトまで、残り2分半。


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