怖い番組を観るの巻
『怖い番組を観るの巻』
「おはよう」
時刻は8時過ぎ
大喜は自分の荷物を片付けていた。
今日、大喜帰っちゃうのか
毎日の様に、ずっと一緒に居た人とべつべつになる、これはとっても寂しいものである
外では今日も朝から蝉が賑やかに鳴いている
片付けを終えて下の階におりて、テレビをつけた。
なんと、夏の怪奇特集番組がやっているではないか。
二人はこういう番組が大好きである
やった観よう観よう
冬馬布団持ってきて!
分かった
急いで布団をとりに行く
そう、怖いから布団にくるまりながら観るのだ。
さすがに暑かったのでクーラーを付けながら、番組を観ていて冬馬君は大喜が泊まりに来た最初の夜も、一緒に観たなと思い出した。
あの時は天気が荒れていて凄かった、などと思い出しては、もう、すでに懐かしくもあった。
ついこないだの事だったのだが。
布団にくるまって観ていると、こんな話が流れていた
読者の皆様も良かったら夏の真っ只中
冬馬君と大喜と共に一緒に怖い話のテレビ観ていきましょう。
布団にくるまる準備はできていますか?ここからは少し怖いお話
冬馬「大喜ちゃんと観てる?」
大喜「観てるよ」
トゥントゥントゥントゥントゥントゥ(効果音)
ある街に一組のカップルが住んでいました
そのカップルは美男、美女で、容姿がとても整っている二人
カップルは子供が欲しくてたまりませんでした。しかし中々出来ないでいたのです。
ある時ようやく念願の子供が生まれ二人は喜びました。
しかし、顔を見ると醜い子だったのです。
二人は、それがいつまでたっても許せなかったのです
ある時、船で旅行に行く事になりました。
船の旅の途中
二人は、誰も見てないのを確認すると、赤ん坊をなんとそのまま海に放り投げたのでした。
そして、それから何年か経ったある夏の日
二人はまた子供を授かったのです
しかし彼らには心配がありました。
産まれた子は、また醜い子供、何ではないかと。
意を決して赤ん坊の顔を覗きこむ二人
すると、赤ん坊の顔は前とは違い、しっかりした顔立ちなのでした。
二人は喜びました。
何ヶ月後に赤ん坊を抱えて山の神社に行く事に。そこは、少し高い場所にある神社でした。
山の上から赤ん坊を抱えて二人は下の景色を見ました
。
すると 突然
赤ん坊が言ったのです
「今度はすてないでね」
「ぎゃー」冬馬君と大喜は布団にもぐりこんだ。
大喜が「こんなのちっとも恐くないよ」と布団に潜りながら言った。
「今日、家帰って1人で寝られないんじゃないの?大喜」
「全然平気だよ」
すると突然、ガラッ
「ご飯よー」
ギャー、突然の正子の声に、二人は飛び上がった。そして自分達の滑稽な姿に、顔を見合わせ笑った。
朝食を食べて、大喜は立ち上がる
「そろそろ帰るよ」
正子「まだ泊まって行けば良いのに」
大喜「宿題も、ちょっとやっときたいし帰る」
正子「分かった。送って行こうか」
大喜「うん」
正子の運転で大喜の家に向かう3人。
ピンポ~ン
「ただいま」
「お帰りなさい、みんなあがって行って」
「お邪魔しまーす」
大喜のママにキャンプの話やら、怖い話などを話して聴かせていた。
「夕飯、食べて行く?」
「隆も帰ってくるし、支度しなきゃいけないからまたゆっくり今度くるよ」
大喜またね!!
「またすぐ泊まりに行くよ」
じゃあねー
さあ、お家に帰ろう
ブゥーウン
家に帰ると、ずうっと泊まっていた大喜が居ないせいか、いつもより静かに感じた。
部屋に行っても、今朝まで大喜が使っていた布団があるだけで大喜は居なかった。
冬馬君は、それを見て少しだけ寂しさを感じる、あー大喜帰っちゃったかぁ。
でもまた泊まりに来るからな、さてと夏休みまだまだ楽しむぞー
「お腹すいたー」
大きな声をあげて下の階に走っていく、キッチンからは正子の作っている、夕食の良い匂いが空を踊るように舞っている
セミは今日も賑やかに唄う
夏、真っ盛りの 一日だった。




