夜中の語り合いの巻
『夜中の語り合いの巻』
「ただいま~」
二人は冬馬君の家に帰って来た。
リビングに行って、くつろぎ始め「今日は色々あったね」と冬馬君
「まさか喧嘩するとはね」
「初めてだったよ、気がついたら飛びかかってた」大喜も同じ気持ちだったみたいだ。
「あんな良いおじいさんにあんな事許せないよ」と冬馬君
しかし、ハッと二人はついこないだまでの自分達の行動を思っては笑った。同じ様な事してたんだった。
「さてと明日は家に帰るよ」と大喜
「えっ」冬馬君は途端に寂しくなった。
夏休みに入ってから、ずっと家に泊まってた大喜が帰ってしまう
「まだ居れば良いじゃん」
「宿題とかも少し終わらせたいしね」
「そっか」
二人は付いてるテレビを会話をせず、ただ観ていた。
テレビを観ていたら好きな女の子に告白するというような番組がやっていた。
冬馬君は突然、清香の事を思い出しては胸が切なくなる
あー会いたい 心の中で思う
番組を観ては自分が告白してる所などを想像していた
。
人は何故恋に落ちるのだろうか?
冬馬君は、ふいにあの時の疑問を思った
これだけ色んな人がいるなかで、この子だという気持ちになるのは一体何故?
遥か太古の昔に決められたんじゃないかなどと番組を観てはロマンティックに考えていた。
大喜はこういう気持ちになった事あるのかな、不意にそう思い、冬馬君は自分の気持ちを大喜と語り合いたくなった。
今日の夜でも、話題をふってみよう
夜の布団の中での会話に今からワクワクしてきていた。
しばらくして隆も帰ってきて、皆で夕食
まだ休みがたくさんある事、あまり好きではない学校から遠ざかれてるのが冬馬君は嬉しくてたまらなかった。
夏休みなどではない、普段の週などでも、金曜日の夜あたりは最高に幸せな気分で、日曜日のテレビで笑点などがやる時間の頃には、はあー明日学校だと嫌な気持ちになるのを毎週の様に感じていた冬馬君。
ところが、今は休みが一ヶ月近くある、これは本当に冬馬君の気持ちを嬉しくさせた。
ご馳走様でした
「大喜二階に行こうよ」
「良いよ」
二人は食器を片付けて二階にあがった。
冬馬君は自分の恋する気持ちをいつ話そうかとドキドキしていると、同時にこの気持ちを話せるのが嬉しくてたまらなかった。
しばらく、おもちゃで遊んでいる二人
下の階から正子が、お風呂入ってそろそろ寝なさいと言った。
二人はお風呂がめんどくさかったから布団を敷いて布団に寝転ぶ
大喜「この瞬間たまらないね、しかも泊まってる時なんか、更に最高だよ」
「そうだね」
冬馬君が電気を消す
大喜「今日は何を語りながら寝ようか」
冬馬君は勢いよく言ってみた。
「今日は大喜に聞いてみたい事があるんだけど、今まで恋した事ある?」
「恋?」突然のふりにビックリした様子の大喜
「そう、誰か好きな人とかいないの?」
二人は今日の話題は盛り上がるそう思った。また朝まで寝ないコースだ
こういう会話は非常にワクワクする
「冬馬は?」大喜は自分が先に言うのが照れ臭いらしく、冬馬君に質問した
「いるよ」
「誰?誰?」
冬馬君は言うのを少し戸惑ったが、もう言うのを我慢出来なかった。
「こないだキャンプ行って知り合った清香」
大喜はテンションあがりビックリ驚いた
「へーっまさか、そうだったんだ」
冬馬君は自分の気持ちを、言えた事が何だか嬉しかった。
これで、これから清香の話が大喜と出来るからだ。好きな人の話をしてると、その人を身近に感じるようで何だか嬉しかった。
大喜は冬馬君の意外な告白に興奮
そして色々質問する。
どこが好き? 一緒にいると緊張する?など話題は尽きなかった
冬馬君は清香の話が出来るのが嬉しくて仕方ない
今日も、夜の布団の中は賑やかだ
「そういえば大喜は?好きな人いるの?」
大喜も冬馬君の告白に勇気づけられて、自分の学校に気になる子がいるのを明かした
二人はお互いの好きな女の子の事を話してはどんどん目が覚めていった。
恋の話などを語り合うのは、もちろん初めての事だった。
キャッキャッ笑いながら今日も遅くまで、語り合いは続く
しかし、今夜はカーテンの隙間から光が差し込む頃には二人とも、すでに夢の中
きっとお互い大好きな人達を夢みてぐっすりと眠っているのだろう。
二人の寝顔はとても和やかだった。
何だかほんわかした夏の一日。




