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黒一の恩返し  作者: かずや


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5/16

再来訪

 いつもより身体が軽い

 宗馬は仕事をしても以前程の疲労感を覚えずにいた

 あの日の夢以来だが本当になんだったんだろう

 僅かに残るあの黒一と言う女性を考えながらも夢だったんだと無理矢理に納得して日々を過ごしていた

「ふープロジェクト制作も抜けて少し楽になるか」

 宗馬は自宅に帰るやベッドに寝そべりヤマを越えた達成感に浸っていた

 (身体軽くなったとは言え追い込みは堪えたな)

 ウトウトと睡魔に襲われこのまま眠ってしまいそうになっている

 幸い翌日は久しぶりにオフの日だ、今日ぐらい良いだろう

 目を閉じて力を抜き睡魔に身を任せた時だった


 ピンポン


 不意のインターホンの音に覚醒する

 こんな時間に誰だと思うが同時に声が漏れ出た

「まさか...」

 モニターを付けると先月の再現のように黒一が居た

 あの日のままの姿、何も変わる事なくドア前に立っている

「黒一さん...?」

 確認するようにモニター越しで呟く


「恩返しに参りました」

 黒一は口元を微笑ませそう告げた

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