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月島紫音
封筒の差出人名は「月島 紫音」と表記されており中身の便箋を読んでいく
月島紫音さん、お盆前に助けた年配男性の娘さんである事が書かれており父親は無事にこのまましばらくすれば退院へと向かうそうだ
救急車と病院に救助者として個人情報は渡してあったので、そこから手紙の形でお盆中に送ってきてたのだろう
大した事にならないようで良かったなと肩を撫で下ろし、もう一枚便箋がある事に気付く
そこには月島紫音さんの連絡先と「直接会ってのお礼をさせて欲しいので時間を頂けないでしょうか」の一文が入っていた
充分手紙で気持ちは伝わっているので重ねてお礼は無くともと思ったが、逆の立場ならそうは言えないよなとスケジュールを確認しスマホに月島さんの番号を登録しておいた
盆も抜け残暑はあれど秋に向かう
全身の力を抜いて夏の終わりと仕事始めの事を考えた後、黒一の顔を思い浮かべる
モヤが視えるようになったのは黒一がきっかけ、ただこの眼は元々自分のものだったと言う
そして視える事により救えた出来事があり、憑かれていると言われた存在も怪しい神職の言葉
宗馬はぼんやりテレビを眺めながらこれまでを思い出して覚悟を固めていた




