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変わらない景色
「変わらないなこの辺」
「そりゃあ田舎だし霊園近くなってるからな」
車を走らせ向かう先は先祖が眠る墓地である
山の中腹に見えた墓石の並ぶエリアを目指して小一時間
お盆なので人もそれなりにすれ違う
霊園に入り目的の墓石まで来た
「桐生家之墓」
先祖代々の墓として眠る者の名が刻まれている
全体の清掃を行い華を飾り線香を上げる
線香の香りが辺りに漂う中で宗馬は振り返った
……甘い香り、気のせいか
墓参りも終わり帰宅後は男手のいるとこの家電清掃や手伝いをこなし夕方前にフリーとなった
せっかく帰ってきたのだから懐かしい箇所の散歩でもするか
宗馬は1人散歩してくる事を告げ外に出た
(やはり懐かしいな、変わってない)
子供時代に戻った感覚で蝉の声を聴きながらゆったり見て回る
(そういえばこの先は神社か、境内で集まってたな)
記憶に残る道筋を辿り見えてきた神社はあの頃のまま、この地域のシンボルとして残っていた
(変わらないな)
お参りをしてひとしきり眺め帰ろうとした時であった
「お主面白いのが憑いとるの」




