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帰省
盆休みに入り宗馬は帰省していた、帰省先は徳島であり何も無い地域だ
それでも幼少期を過ごした場所は特別な想いがある
新幹線に乗って更に電車を乗り継ぎバスに乗り
移動を進める内に変わった景色と変わらない景色に自分の歳を感じながら数年振りになる実家へと到着した
「ただいま」
ガラッと引き戸の玄関を開け帰省を告げる
鍵をしてない所が田舎らしい
「あらあらおかえりなさいー久しぶりねー言ってくれてたらお父さん車で迎えに行かせたのに」
久しぶりの母との再会だが宗馬も四十を過ぎてなので子供の頃のようには喜びを表せない
「元気そうだね、父さんは?」
「今買い出しに行ってるのよ、アンタ帰ってくるしお寿司とかお酒とか」
「そんな特別じゃなくとも…」
「いいのよ、久しぶりなんだから」
立ち話もそこそこに家へと上がる
久しぶりの実家、久しぶりの廊下、少し年老いた母
(モヤは無いか…)
宗馬は少し安心した




