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眼
自宅近くとは言え何故この場所に黒一が居るのか
驚きを隠せない宗馬に構わず黒一は隣に座り一言言った
「その眼役立ちましたか」
可能性としては感じていた
しかし本人からの言葉で確信となる
「黒一がくれたのか…?」
黒一はいつも通りの微笑みを絶やさずまっすぐ見てくる
だが発された言葉は想像外であった
「私はきっかけの存在、元々宗馬様のモノでございます」
元々自分のモノ?目そのものを言っているのか?視える事を言っているのか?
思考が目まぐるしく頭を飛び交う
「また恩返しに参ります、ご帰宅の道中お気をつけ下さいませ」
頭の中の整理ができないまま黒一から告げられ気付けば夜の闇に溶け込んでいった
黒一と入れ替わるように前から女性が走ってくる
急いで来たのだろう息を切らしながら宗馬に向かい
「あの!お父さんを助けて下さった方ですよね!?本当に!本当にありがとうございます!!」
肩を上下させながらも深いお辞儀をされる
黒一の言葉を一旦置いておき、ご家族の方を病室へと促し今は人を助けられた事を良しとする事にした




