表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒一の恩返し  作者: かずや


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/17

モヤ

 社内では盆休みに向けた追い込みが始まり宗馬の部署も忙しさのピークを迎えていた

 皆これを乗り切れば長期の休みとなるので必死にもがく

 その中で確認漏れから起こりうるミスもある

 例年何かしら一つ二つ出てしまうものだが、今年は違った

 宗馬の眼に不思議な感覚があったのだ

 視える物にモヤがかかるような本能的に忌避感を感じてしまう煙のようなモノが視えるのである

 初めは眼精疲労かと疑ったがモヤのかかる書類や機械、人を見れば何かしらのミスや不調を先取り出来たのである

 二度三度と問題になる前に解決が続けば理解してくる

 (視えるのか…?)

 

 宗馬の頭には黒一が微笑んでいた


 会社の長期休み前業務ピークもヤマを抜け目前に迫る休みの予定に思いを馳せながら帰宅する途中だった


 (あの人…なんだあのモヤ!?)

 前を引きずるような足取りでフラフラ歩いていた六十代くらいの年配の男性

 明らかに異常を感じるレベルの不気味なモヤが頭から出ている

 この数日に視えたモヤとは種類が違う

 少し歩みを早め男性に並ぶよう横に付き顔を見た

 その瞬間表情を見て宗馬は声を上げた

 

「大丈夫ですか!」


 男性の顔が強張り明らかに何かおかしい

 男性はそのまま崩れ落ちた


 数分で救急車が到着し宗馬も同乗して病院へと到着した

 しばらくすると医師が説明に来て言った

「同情してくれた方ですね?あの方は脳梗塞を患われていましたが早期に見つけて頂いたおかげで大事には至りませんでした、ありがとうございます」

 良かったと宗馬は息を吐く

 ご家族とも連絡は取れてこちらに向かっている為、念の為入れ替わりで帰宅して欲しいとの説明を受け病院の椅子に腰掛けている


 (あんな物まで視えるのか…)

 トラブルを察知できるだけじゃなく人の不調も可視化した

 ぼんやりと暗い病院のロビーで自分の身に起きてる事を考えている時だった


「宗馬様」

「黒一…?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ