0853・聖浄塊が必要な理由
2001年 2月13日 火曜日 AM8:21
今日はまず昨日どうなったのかを聞かねばならんのう。
【昏睡眠】が習得出来たのであれば、皆で深層三層目じゃが、出来ておらねば今日も最凶ダンジョンであろう。
ま、雑事も終わったので、そろそろログインするか。
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使い魔:ラスティアのサブ職業:踊り子・中級のレベルが上がりました
使い魔:ラスティアのサブ職業:踊り子・中級のレベルが上がりました
使い魔:キャスティのサブ職業:農家・中級のレベルが上がりました
使い魔:キャスティのサブ職業:農家・中級のレベルが上がりました
召喚モンスター:ファルのレベルが上がりました
召喚モンスター:セナのレベルが上がりました
召喚モンスター:フィーゴのレベルが上がりました
召喚モンスター:フィーゴのレベルが上がりました
召喚モンスター:フィーゴのレベルが上がりました
召喚モンスター:フィーゴのレベルが上がりました
召喚モンスター:フィーゴのレベルが上がりました
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また、大量にレベルが上がったのう。
何がどうなったのか知らぬが、3人だけであったからか?
それはともかく、ラスティアとキャスティに話してソファーの部屋へと行くか。
妾は呼び出す事を伝えた後、ソファーの部屋へと行ってラスティアとキャスティを呼び出した。
その後は家の玄関から外へと出ると、ファルとセナとフィーゴに声を掛け、ファルには聖浄塊のラウンドシールドを渡しておく。
すでにセスには渡してあるので、後はキャスティとシグマの分だけじゃ。
これは次に聖浄塊を買った時に作るしかないの。
それに強浄木と浄命石製の武器も欲しい者には作り、素材を取ってきたら加工して売りに出さねば。
思っておった以上に聖浄塊が高いからの、このまま何もせぬでは厳しい。
持っているお金の減りが思っておった以上じゃし、流石に強浄木と浄命石で作られた物は高く売れる。
どうせ棍棒さえ作れば売れるのだ、ならばどんどん棍棒を作って売るべきであろう。
このゲーム、棍棒使いだけは多いからのう。
ソファーの部屋に戻った妾が、そんな考えを口にすると、それぞれが欲しい物を言い始めた。
「私は鞭の新しいのかな?
結構な値段になると思うけどさ、それより強浄木と浄命石をこっちに売ってくれない?
それで加工して売らないといけないし。
それと指定する形にも加工してほしいかな?」
「私も聖浄塊の盾を頼まなくてはいけませんが、それ以上に武器も頼まないといけません。
でも今は狂死塊を買い取る必要がありますし……そう簡単にはお金を減らせないんですよねえ。
厄介な事に」
「私は十字架棒があるから問題なし。
ただし強浄木と浄命石の物より盾の耐久が落ちるのが納得いかないかな?
代わりに穢れや呪いのブレスが防げるらしいけど……」
「説明には高位のアンデッドの上位と戦うには必要な盾だと出ておったの。
となると、無ければ穢れや呪いで殺されるのかもしれん。
その辺りは行ってみねば分からぬが、行ってすぐに殺されても困るでな。
特に妾の場合は仲間達がやられるのが困る」
「野良アンデッドになるとロストしてしまうから、そうなると戦力ダウンじゃ済まなくなる。
ナツは死亡してもデスペナを受ければ済むけど……」
「私も聖浄塊の盾を揃えておかないと、厳しそうですね。
【昏睡眠】と魔力回復薬の併用で回復速度は上がりましたから、これからはもうちょっと早く渡せると思います。
それにしても大変でしたけどね。途中で飽きてきましたし」
「分かる。5回もするとカンダ〇と戦うのは飽きる。
そういった気持ちと戦う必要があって、別の意味で大変だった」
「掲示板を読むと頑張って全部買おうとしてるのとか居るけど、正直に言ってよくやるとしか思わないものね。
あんな面倒なのを何度も繰り返すとか、私は無理。
ハッキリ言ってつまらないのよ。簡単だしパターン化するし」
「カンカン」
ファルが来たので食堂に移動するが、パターン化したものを繰り返すというのも大変じゃの。
戦闘が簡単になってしまった妾よりも酷そうじゃ。
もはや苦痛の中を我慢するだけになっておったようじゃの。
「聖浄塊で出来た盾って、柔らかくて使えないような気がするんですけど?
アレって本当に必要なんですか?」
「なるほど、性能だけ見て勘違いしておるのか。
【清浄】で防げる穢れは、いわば猛毒のようなものだ。
放っておけばどんどん己の身を蝕んでゆく。
そしてそれは強浄木と浄命石で出来た物では防げぬ」
「つまりブレスは防げても、漂う穢れが猛毒になって襲ってくる?」
「その通り。そして【聖浄】で防げる呪い、これはそなたらの体を狂わせる。
つまり防げなければ、魔力由来、闘気由来、仙力由来、心力由来、生命力由来の力を発揮できなくなる」
「??? ………どういう事なのか、ちょっと分からない」
「おそらくだけど、魔法とかが使えなくなる?」
「その通りだ。
呪い由来の攻撃は様々あるが、ここ<屍人の森>の呪いのほとんどは<封呪>と呼ばれるものになる。
つまり手足を縛られた状態で戦う羽目になるわけじゃが………その状態で勝てるか?」
「どう考えても無理。
特に魔法が使えないって浄化も出来ないだもん。
どうにもならないよ」
「だから聖浄塊で作られた盾が必要なのだ。
ちなみに盾の前に出ても喰らうというか影響を受けるでな、その為に注意して戦わねばならんぞ。
<封呪>自体は聖浄塊で出来た物を近づけておけば消せるが、戦闘中に受けると厳しいので注意せよ」
「ゲーム的に言うとスキル封じ、これ系はいつでも厳しい。
特に聖浄塊で出来た物を使づけておけばいいと言われたけど、それ以外に治療法が無い?」
「【浄化魔法】で回復するか、それとも長い間放っておけば徐々に薄まる。
しかし聖浄塊を近づけた時と違って、かなりの時間が必要になる事は間違いない。
それと聖浄塊製の盾はアンデッドが嫌がる事が多い。
なので掲げておると攻撃してこん事も多いぞ?」
「触れるのすら嫌って事かしら? だから耐久が低くても使っていける?」
「どのみち聖浄塊で出来た盾を使わなければならんのだからして、仕方あるまい。
【身体強化】も何も使えぬようになれば、相当の戦力ダウンとなるぞ。
それでは戦えんのじゃから聖浄塊製の盾を持つしかなかろう」
ナツが嫌がっておるのは盾の入れ替えというか、スイッチングが面倒という事じゃろうの。
同じ盾を使い続けられるなら気楽じゃからな。
とはいえ、これに関しては仕方あるまいよ。
流石にどうにもならんというか、これが無ければ厳しいという物じゃからな。
朝食を終えた妾達はユウヤやオウカと合流して魔隠穴へと向かう。
「昨日一日もらった御蔭で、なんとか【昏睡眠】を習得できたよ。
とはいえ聞いていた通り、使ったら厳しかったけどな。
掲示板も見られなかったら本当に唯の拷問スキルだな、あれは」
「自分の居場所が分からないというか、自分の位置が分からないというか………。
本当によく耐えられると思います」
「そのうち慣れる。
アレ系は慣れるとおそらく問題ない。
リアルのように発狂したりはしないと思うし、そこはトラウマなんかにならないように制御されてる」
「トラウマになるゲームって………って思ったけど、ここって<BUSHIDO>を作った人が居るんだっけ?
となるとトラウマ関連は気を付けた方がいいかも」
「「「………」」」
人の精神に配慮しておらん恐れもあるわけか……。
とはいえ耐えられん事は無いと思うがの、そもそもゲームなんじゃし。




