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0819・運営さん達46




 2001年 1月29日 月曜日



 「………」


 「まあ、そうなるのも分かります。彼が彼でなく神様だというのも、あの光景を見れば分かりますね。なんでしょう? なんで、あのレベルで火炎龍樹を一刀両断にするんでしょうね? 意味が分かりません」


 「いや、なんというか………。そもそも木を一刀両断という時点で意味が分からないんだが? そんなこと出来るわけなかろう。それが目の前で起きているという理不尽。絶句しても仕方ないと思うぞ」


 「神様だから、という一言で終わらせたい光景だね。細かい事を考えると頭がおかしくなりそうだから、考えたくもないよ。あれは神様、あれは神様……」


 「そうではなく、神様ではあるがゲームの中なのだぞ? それで木を一刀両断はおかしかろう。ゲーム内の物理法則に囚われているはずだ」


 「それを言うなら、現実よりも木を一刀両断に出来る可能性はありそうですけどね? 現実の方が無理でしょ。にも関わらず、現実の方が出来るみたいな言い方になってますよ」


 「確かにそうだね。ゲームの物理法則に囚われている、なんていう言い方してるし」


 「いや、そう……なのか? 現実の方が神様パワーで理不尽な事をされそうだが………」


 「それは………どうなんでしょう? 確かに言われてみれば、神話の理不尽って一応は現実での話ですしねえ。ゲーム内の方が神様を制限できるのかも。まあ、制限してアレだと言えなくもないんですけど」


 「………本当に疲れてくるな。まあ、経験値が入らんから、好きなだけ乱獲してくれていいのだが。どのみちマーケットに出しても相当の高値になる。買う事を迷うくらいには高いんだから、結局は買う者も多くなかろう」


 「でしょうけど、案外と出さずに全部自分達で使いそうですよ」


 「それならもっと構わん。手に入れられる者が手に入れて使う分には、何の問題も無い。好きなだけ使ってくれというところだ。挑戦して倒して手に入れる。いたって普通のゲームだからな」


 「確かに」


 …

 ……

 ………


 『女王マリアトゥーラから武術大会への参加要望が出されました。プレイヤーを武術大会に参加させて、国内の政治的な邪魔者を排除する小イベントです』


 「ああ、これか。現時点ではあまり意味の無いイベントだ。一応武術大会に関わるイベントではあるんだが、既にビスティオがターゲットを変えたからなぁ」


 「ビスティオとブラッディアが争うなら、割と重要になってくるイベントなんですが……。既にその気配は欠片もありませんからねえ」


 「政治的な邪魔者が排除されて終わり?」


 「そうなるな。どこまで勝てるかで名声が変わってくるんだが、ここで名声を得てもあまり意味が無い。ビスティオとの戦争があれば、裏で接触がありブラッディアを打ち倒す際に協力などを求められる」


 「名声ってマスクデータですけど、割と色々な所に関わるんですよね。で、最高の名声を得る為には………うわ、アーククラスの吸血鬼と1対1で勝利かー。こりゃ厳しい」


 「仕方ない。政治的に邪魔をしている本人の排除だからな。勝てないまでも、一定程度の実力を示すと女王親衛隊が出てきて捕縛される。流石にレベル差が酷いからな。で、真剣勝負に水を差してどうこうという話になる」


 「そしたら国民の不信が女王に向くというシナリオなんですが……向いたってねえ。既に意味が無いというか……」


 「女王が参加要請をするのは、それまでに一番の実力者だと評価しているプレイヤーとなる。んだが……彼というか神様だからなぁ。何というか、アーククラスの吸血鬼すらブチ殺しそうな気がする」


 「流石にそれは無理じゃないですか? 【血式魔法】がありますし、アレを抜ける武器が無いでしょう。ですから無理だと思いますけど……」


 「そう思ってたら、って事があるから気を付けないとね。彼でさえ酷かったんだから、神様だともっとでしょ」


 「酷いという言い方はどうかと思うが、言っている事は正しい。彼でさえ十分にやらかしてきたんだ、神様だとそれ以上だろうさ。そう思うくらいで丁度いい」


 「まあ、そうかもしれませんね。それよりアーククラスの吸血鬼に勝った場合はどうなるんです? もっと名声は高まるんですか?」


 「そういえば勝った場合は………想定してないな。どうせマスクデータで見えないんだ、親衛隊が排除した場合と同じでいいだろう」


 『流石にそれは正当な報酬と言えません。親衛隊が介入する場合と比べて3倍の名声は得ないと、正当な報酬とはならないでしょう』


 「ならそれでいい。既にあまり意味の無いイベントではあるんだ。このイベントは各町の実力者が御目見えするイベントでもあるからな。ブラッディアに関してはこちらがメインとなる」


 「<孤独のユイファ>というこのキャラ? ………えーっとヅカの男役みたいなキャラでー、声が魔法少女系? 更には剣の部門で常に優勝し続ける実力者ぁ? このキャラ属性盛りすぎじゃない?」


 「他の町の実力者も、それぞれ盛ったキャラになっているぞ? たとえばサキュリアの拳部門のキャラは<乙女のフィス>という名前だが、超絶美人のインキュバスだ。声は野太い系でアオザイに似た衣装を着ている」


 「………見た目の良い、新宿二〇目系?」


 「ああ。インキュバス、つまり男性だからそうなる」


 「キャラ濃すぎで、属性盛り過ぎとまでは言えないような………」


 「立ちでも寝技でもガンガン抱き着いて来るぞ? 相手が男なら美醜はお構い無しに襲ってくるというキャラだ。拳部門なのに、相手が男だと殴りに来ない。ただし同属性だと別だ。だからこそ殴り合いになると思うんだが……」


 「ああ、サキュリアには艶女組のリーダーが居ますからね。あの人物が決勝まで来たら殴り合い決定でしょう。同じ属性ですし」


 「流石に同じ立場の相手は襲ったりしませんか。むしろライバル? 的な感じですかね?」


 「だろうな。片や超絶美人なのに声が野太い系、片や筋肉ゴリラのオネエ。凄い構図だな?」


 「どっかの怪獣大決戦ですかね?」


 「怪獣が「一緒にすんな」って言ってこない?」


 「言ってくるだろうな。あれ系は一応争う理由が存在しているが、こいつら武術大会で殴り合うだけだし」


 「そういうイベントですから、当たり前ですけどね」



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 2001年 2月2日 金曜日



 「「「「「「「「「「………」」」」」」」」」」


 「新型コ〇ナは確かに流行ってるんですけど………。この言い方だと神様がワザと蔓延させているという風にしか受け取れませんね。そのうえ、どこかの連中をピンポイントに狙ってるみたいですし」


 「まあ、いいんじゃない? 誰も証明できないし、死んでるのがアレな連中ばっかりじゃない。そのうえ死んでる原因が新型コ〇ナでしょ? 神様がやったとは誰も思わないわよ。もう一度言うけど、証明できないもの」


 「それはそうなんですけど………ああ、神様からしたら連中は邪悪なのか。それなら仕方ないのかな?」


 「情報を集めながら始末しているって………どこでどうやって情報を集めているのかしら? 神様アイとか神様イヤー?」


 「それだとデ〇ルマンじゃなくてゴ〇ドウーマンになっちゃうよ。別の作品に変わるね。それはともかく、これもまた闇に葬るべき情報だなぁ。証明できないし、妄想と言えば終わる話だ。たとえ現実と連動している話でも」


 「これからこういう話が増えそうだけど、スルー力が試されるわね。とはいえ邪悪な思想の連中だけ始末しているなら、それは邪悪な連中が悪いんだからしょうがないわ」


 「まあ、そうですね。邪悪な思想の連中だから、神様から神罰を受けるんでしょう。そもそも奴らの思想は神様を否定していますしね。尚のこと迷宮入りでしょう」


 「そうえばあの思想って神様を否定してるんだったわね。だったら神様に殺されても自業自得、あるいは因果応報で終わる話でしかないじゃない」


新作として、空想科学カテゴリに「悪魔が来たりて進歩する」という作品を新たに投稿しました。宜しければ、御一読下さい。

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