↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
788/866

0788・戦い方と武器の指南




 ウェズベア森で儲けると言っても、今ここで儲けられるのはウェルズベアー・エリートの皮だけじゃろう。

 そしてあれを手に入れる為には、威嚇してきた瞬間を狙って始末するしかない。

 こやつらにそれが出来るのかのう?



 「ウェルズベアーもウェルズベアー・エリートも、立ち上がって威嚇している間に倒せば確定で皮をドロップするわよ。私達は既に十分すぎるほど稼いでいるし、こういうのはずっと黙ったままだと五月蠅いからね」


 「情報を貰えるのは助かるが、こっちから返せる物があるか分からないのと、そもそも検証できないんだが? 流石にあの熊を一撃で倒せっていうのは無茶だ。知り合いの中で出来るヤツは居るかもしれないが、オレ達じゃ無理だな」


 「私は短剣だし、テツオは拳だものね。そこは昔からブレないし仕方がないんだけど、そもそもどうやったらあの熊を一撃で倒せるのかしら?」


 「首を刎ねるか、それとも喉を穿つかですね。致命傷でも大丈夫なので、最初の一撃が大事になります。魔法は相手の魔法防御が高くて無理ですね。止めた方が良いでしょう」


 「そもそも魔法防御が高い皮だから獲りにきてるんだし、それが無理なのは少し考えれば分かるわよ。とはいえ威嚇って立ち上がるあの動作よね? 必ずあれをするから怪しいとは思っていたけど、確定ドロップの為の判定だったなんて……」


 「厄介だな。カギ爪でも装備して喉を突き刺した方が良いかもしれねえ。そっちの方がまだ上手くいきそうだし、オレは懐に飛び込むのは得意だ。古くから拳で戦ってると、流石に慣れるんでなあ」



 カギ爪のう……作るに関しては面白そうな武器じゃが、果たして役に立つのか? という疑問があるわ。

 とはいえ刃物のような爪にすれば使えぬ事もないかの。

 代わりに耐久力が肝になるであろうが……。


 拳に装着する武器としては地味に使えそうな感じじゃな。

 とはいえ、そもそも拳で戦うのを止めればいいと思うんじゃがのう。

 それで戦う事になんらかの意味があるのであろうが、そこは拘らんでもいいと思うぞ?



 「おっと、ウェルズベアー・エリートだ。せっかくだから私達のレイドに入ればいいわよ。そうしたら確定ドロップか分かるし。私達も嘘吐き扱いは嫌だからね、検証としてするぐらいは問題ないし」



 少々強引に童女が2人をレイドに入れ、そしてオウカがまたもや喉を切り裂いて殺害。

 そしてドロップするウェルズベアー・エリートの皮。

 その事に驚く2人と自慢気な童女。なんともな対比じゃのう。

 特に2人がアレじゃからな。


 それでも<マール>の方はまだいいんじゃ、まだのう。問題は<テツオ>よ。

 こやつ己の美醜が分かったうえで、女装ゴリラをしておるのだと思う。

 そういう節がチラホラと見えるからな。

 しかし、だからこそ対比がアレすぎるんじゃ。


 童女と妾は言っておるが、こやつは出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでおる。

 普通の人間と考えると、十分なくらいに性的な魅力があるのじゃ。

 それの目の前に女装ゴリラじゃからのう。

 今風の言葉で言えば絵面が悪いのだ。


 まあ、それは見ないフリをすれば済むのだがの、なぜかこやつらというのは目立つんじゃよなあ。

 どうしても視界に入ってくるというか……まあ、そのうち慣れるじゃろ。

 気にせん事にするか。



 「確かに皮が出たな。とはいえまだ一回目だ、可能性としては無いわけじゃない。と一応言っておくぜ」


 「こっちにも皮が出てるから、可能性としては高いけどね。ウェルズベアー・エリートもそうだけど、意外に熊のモンスターってドロップの種類が多いし」


 「ま、次へ行ってみようぜ。ウェルズベアーだろうが、ウェルズベアー・エリートだろうが皮が出るんだしさ」



 ユウヤがそう言い、妾達は熊を探して歩き回る。

 スライムが出てくれば魔法で倒すが、トレントであれば妾が切り倒したりして倒す。

 そのような形じゃが、セナの見た目が立木打ちのようになっておるの。

 そっちの練習かと言いたくなる光景であろう。


 トレントに負けぬ杖を叩きつけておるからか、なかなかに楽しそうじゃ。

 先に【クリーン】を使うておるから、臭さに鼻をやられる事も無い。

 でなければセナとて近づいて倒そうなどとは思わんじゃろうよ。

 今まではその杖の長さより近かったのだからして、慣れておるであろうが。



 「凄い容赦の無い一撃だな。しかもクりムゾントータスの甲羅と火炎龍樹の杖って……色々な意味でシャレにならんぜ」


 「凄いわねぇ……。凄すぎて自分の持っている装備が酷く色褪せてくるわ。これでも魔鉄製なんだけども」


 「未だに魔鉄はちょっと厳しい。コトブキに魔鋼を作ってもらった方がいいと思う。品質10なら結構割高になるけど、その分だけ性能は上がる」


 「魔鋼って不思議な素材だもんねえ。どうして品質でそんなに違うのか不思議だけど」


 「魔鋼って言ったら魔鉄より弱いヤツだろ? あんなの作る意味あるのかよ?」


 「魔鋼は品質が上がれば上がるほど性能が上がるっていう、ちょっと珍しい金属なのよ。しかも品質10を作るには、どれかの品質が10以上の物を使わなきゃいけないっていう、かなり面倒臭い仕様の物」


 「その代わりに攻撃力や耐久力も高い物が作れるってわけ。前に作ったのはどんなだった?」


 「魔鋼のメイスで攻撃力は30、破壊力が6だったかな? そして耐久はちょうど1000だったよ」


 「耐久が1000って高いわねえ……。とはいえ、それで気にしてないって事は、貴方達の装備はその程度じゃないって事か」


 「今のところは深紅亀の甲羅と火炎龍樹のタワーシールドだね。その耐久は1820あるよ」


 「「1820!?」」


 「武器なら私が持ってる薙刀じゃなかったかしら? これの耐久が1660あるし、実際キャスティのウォーハンマーより上なのよねえ」


 「流石に意味が分からん領域だなぁ。というか、ここのモンスターに使うって虐めみたいに思えなくもないぜ?」


 「最初にこの森に来た時は、コトブキは魔鉄で熊の首をぶった切ってなかったっけ? 確かそんな事をしてたと思うわよ? かなり強引だとは思うけど」


 「流石に俺達じゃ無理な事を言われても、どうしようもないな。とはいえ良い素材で出来ている、相手を一撃で倒せる武器。それがあれば熊皮の確定ドロップはいけそうな気がする」


 「それだけの武器があれば、テツオならいけるでしょうね」


 「そもそも貴方は槍などを使わないのですか? 短剣も近接であり難しい部類に入りますが……」


 「あー……今まで短剣で来ているから、もう慣れっこなの。今さら武器を変える気にもなれないし、これから覚えるのも何かねえ……。でも、短剣じゃ厳しいし、長柄のなにかを持った方が良いかしら?」


 「かもな。オレもちょいと考えた方がいいかもしれねえ。そもそも武器を持ってても殴る蹴るは出来るし、それなら何かしらの武器を持った方がいいか……。何より確定ドロップは他にもあるかもしれねえから、それの為にもな」


 「最近は薙刀を作る人も増えてきているから、探せば見つかるんじゃないかな? マニアックな武器も売ってたけど……」


 「マニアック?」


 「前に見たのはクレセントアックスっていう、三日月型の大きな斧だった。ポールウェポン? らしいけど、あんな大きな斧を振り回すんだーって思ったよ」


 「ほう? それ良さ気だな。素手は手数が多いし、代わりに武器は一撃系ってのも悪くない。斧は使いづらいって言われるが、それくらいの方が面白そうだ」


 「私はイメージ的に薙刀かな? あまり重い物を振り回すと、どこかの聖人さんと被っちゃうし。キャラ的に」



 そういえば、そんなヤツおったのう。

 脳筋の聖人じゃったはずじゃが、そもそも聖人は脳筋率が高い気がするぞ?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。