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0781・暗闇ダンジョン70階へ




 適当な話をしておる間に登録の魔法陣と脱出の魔法陣を発見。

 さっさと登録した妾達は出る事にした。

 多少は採掘などをしたものの、それよりも疲れたというのが先に来た訳じゃな。

 その結果さっさと戻る事にしたわけだ。


 明日からは60階から先に進むのだが、そう簡単な事ではない。

 珠の師は階層を進む毎に暗闇の造魔が増えると言うておった。

 もしその数が思っておる以上に大量なら、そう簡単な事では突破できん。


 まあ、それならそれでレベル上げなどに勤しむだけじゃから、どうでもよいのだがな。

 とにかく今日は戻って終了じゃ。


 家に戻った妾達はファルを呼び出して夕食の手伝いに送り、適当な雑談をして時間を潰す。

 夕食が出来たら二人を呼び出し、そのまま夕食へ。

 食事が終わればマイルームへ戻ってログアウト。現実へと戻る。


 こちらでも夕食を終えたら、後はログインして適当にセナを鍛えたらログアウト。

 その後は邪悪な者どもを始末して就寝じゃ。それでは、おやすみ。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 2001年 2月5日 月曜日 AM8:21



 今日から暗闇ダンジョンの60階じゃが、さてどうなるのやら?

 とりあえずはログインし、売り上げの回収と商品を並べ終えたら移動。

 ファルと二人に伝え終わったら、ソファーの部屋に移動して呼び出す。


 その後はファルに朝食を任せて雑談。

 朝食が出来たら食べ、終わったら外へ。

 素材収拾を始めるが、オウカがようやく中級に至ったようじゃ。

 魔力関係も闘気関係もじゃから長かったのう。


 とはいえ至ったのだから何よりである。

 とはいえこの速度を考えると、低い者達は上がりやすくなっとるな?

 それが良いか悪いか、このゲームでは一概に言えぬ。

 スキルレベルが高くとも中身がスカスカな場合もあるでな。


 故にスキルレベルや通常のレベルでは計れん。

 そもそもレベルやスキルレベルが絶対なら、妾があんな【魔仙術】を持っとること自体がおかしい。

 なもので、普通のゲームとは明らかに違うんじゃよなぁ。


 片手間で回収など出来るので適当に行い、最近は面倒で売っておる熊の毛皮を手に入れておく。

 妾達が売り出しておるからか、最近は市場にウェルズベアー・エリートの皮の装備が出回るようになった。


 珠が作ったのと同じようなライダースーツを作っておる者もおるが、同じような性能になっておらんからかクレームが多いようじゃ。

 流石にちょいと可哀想な気もせんではない。

 何故なら品質がそもそも違うからのう。


 それではどれだけ頑張っても良い物は作れまい。

 かといって、妾がいちいち品質を上げてやる義理も無いでな。

 だからこそ適当に売っとるだけなんじゃがの。

 面倒な事を言ってきたら即ブラックリストに放り込めば済む。


 素材の収拾が終わったら戻り、ソファーの部屋からマイルームへ。

 そしてファルを昼食に送り出したら、マイルームへ戻って錬金部屋へ。

 己の物はしっかり品質を上げておき、それ以外は適当に売りに出す。


 終わったらソファーの部屋で適当に話し、昼食が出来たら二人を呼び出して食堂へ。

 昼食を食べ終わったらマイルームへ戻ってログアウト。

 今度は現実での昼食じゃ。


 童女も手伝ったので食べ、終わったら片付けと雑事を済ませる。

 その後にログインして家の外へ。

 ユウヤとオウカを加えたら暗闇ダンジョンへと転移し、現地で仲間を呼び出すとレイドを組んで突入。


 60階からスタートしたら、どんどんと進んで行くのじゃが、やはりそう簡単には進ませてくれん。

 一応ここからは妾が地図を描いておる。

 簡易な地図だが分かれば問題あるまい。


 今回は急いで進む為に採取活動は無しにした。

 これでも突破できぬならば、根本的な実力が足りていないという事になる。


 そして65階。

 ここからは敵の数が目に見えて増えてくるところらしいからのう。気をつけて進まねばならん。

 といっても先手必勝とばかりにボコっておるだけじゃ。

 それが一番速いと気付いたからのう。


 妾や珠ならば首を落とせるし、キャスティやファルにシグマでも可能となる。

 とはいえそれは武器が良いからでしかないのか、妾達のチーム以外は難しいようじゃ。

 ちなみにエウリティアとアルゼルは例外となる。


 あやつらは首をぶった切っておるし、頭をカチ割って潰しておるからの。

 流石にカチ割りはセナも出来ておらんほどじゃ。

 何故か対抗心を出してやっておるが……。



 「ヤァァァァァァァァァァァッ!!!」


 ドゴッ!!


 「気合いが入っとるのは良いが、手足がバラバラで力が伝わっておらん。トンファーやヌンチャクは短かったからか、そこまで気にしておらなんだようじゃの。しかし杖の長さであれば、しっかりと力を伝えねばならんぞ」


 「そういった小さなところで、大きな違いとなるんだよー。だから簡単じゃないんだよねー」


 「こういった技術は残念ながら、ひたすら練習するしかない。私だって未だにズレてないか直したりするし、完璧に操作するというのは簡単じゃないんだ。ひたすらに練習あるのみさ」


 「そこまで極める必要があるのかは謎ですけどね。私なんて横で聞いているだけで無理って思ってしまいます。その領域は色々とおかしいですよ。人間の行き着く領域じゃないです」


 「残念ながらコトブキは到達してるし、トモエも似た事は出来る。その時点で人間の到達できる領域。そもそも昔の達人とか剣豪は到達してたと言われてる」


 「達人や剣豪だって人間だもんね。確かに到達してた人達が居た以上は、人間に届く場所だよ」


 「なら常人が届く場所じゃないです。……けど、よく考えたら常人なんだから、届かなくても当たり前なんですよね」


 「それはそうでしょ。凡人が天才の領域に届かないのと同じよ。私だって真似事は出来るけど、本気のは無理だもの。それが出来るコトブキはやっぱり尋常じゃないのよ。伊達に山雷(やまつち)じゃないのよねえ」


 「それとこれとは違うがの。珠の場合は、そもそもからして届くだけの殺意を持っておる。あの<BUSHIDO>とやらの中でも発揮しておったしの。ならば後はひたすらに真似るだけよ」


 「真似た後に天兵さんからも習ったけど、確かに元々は<BUSHIDO>の所為でああなってる。よく考えなくても、頭のおかしいゲームである事は間違い無い。ただし殺気と殺意の発散場所にはなった」


 「それが良くなかった気もしないではないけどな。発散できる場所があるから、我慢とかをしなかったんじゃないかと思う事があるんだよ。どのみち我慢には限界があるから、発散場所は必要だったろうけどな」


 「それはね。だから仕方がないとも言えるのよ。今の状態も含めて、ある意味では仕方のない結果が積み重なっただけでしかないわ」



 話をしておるのはよいが、段々と数が増えてきたのう。

 現在は66階じゃが、すでに想定以上に多い。

 これから先どれほど増えていくのかと思うと頭が痛いわ。

 61階と比べれば8割増しくらいで増えとるぞ。


 このまま加速度的に増えるとなると、69階は本当に地獄かもしれん。

 これが試練というなら突破しておきたいところじゃのう。

 二度三度の挑戦は御免じゃぞ。



 「イィィヤァァァァァァァァァァ!!!」


 ドゴォッ!!


 まだまだセナは元気じゃのう。

 あのまま任せるのは良いとして、そろそろ盾のメンバーは交代かの。

 ファルやシグマも、ちょっと下げておきたい。

 トモエやアマロの仲間のスキルも上げねばならんからの。


 流石に暴れたいのは暴れさせておけばよいが、冷静な者達は順繰りに交代させねばならん。

 あまり一人のチームが突出しても、ようないからの。

 すでに手遅れかもしれんが……。


文芸・歴史カテゴリの「式神と霊兵」が100話を超えました。宜しければご一読下さい。

https://ncode.syosetu.com/n5672me/

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