0748・全ての装備品の完成
現実での夕食を終わらせた後、再びゲームにログイン。
今の間に作っておくべき物は終わらせておきたい。
正直に言うと面倒臭いんじゃ、ダラダラダラダラと物作りが続くのはのう。
だから今日の内に全てを終わらせる。
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<服> 深紅亀の皮のジャケット 品質:10 レア度:8 耐久1200
クリムゾントータスの皮を、錬金術師が魔力を流しながら加工した一品。防御力も魔法防御力も高いが、それを落とさずに加工するには繊細な技術が必要である。品質10で作製できるならば、君は一人前の腕前を持つ
防御力35 魔法防御力37 火属性耐性(大) 耐暑(大)
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<服> 深紅亀の皮のズボン 品質:10 レア度:8 耐久1200
クリムゾントータスの皮を、錬金術師が魔力を流しながら加工した一品。防御力も魔法防御力も高いが、それを落とさずに加工するには繊細な技術が必要である。品質10で作製できるならば、君は一人前の腕前を持つ
防御力35 魔法防御力37 火属性耐性(大) 耐暑(大)
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「防具とは違って動きやすさを優先した結果か、防具に比べて防御力が低いの。とはいえ分厚い皮のまま使えば動き辛い物に仕上がってしまうし、それでは意味が無い物になる。そもそもこれは服であって防具ではない」
さて、次はファルの被る帽子なんじゃが……。
違う物を被らせるかの、せっかくじゃし。
それに帽子よりは兜の方が良かろう。
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<兜> 火炎龍樹と深紅亀の皮と甲羅の頭形兜 品質:10 レア度:8 耐久1550
火炎龍樹を基礎にし、クリムゾントータスの甲羅を被覆した頭形兜。越中型と呼ばれるタイプの物であり、首の後ろを守るのは錣となっている。星兜のような派手さは無いが、堅実な兜であり使い勝手は良い。中は安全ヘルメットと同じ構造になっていて、頭は中空に浮いた形となる
防御力53(闘気強化時58) 魔法防御力55(闘気強化時60) 火属性耐性(大) ブレス耐性(中)
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「これはちょっと……予想外に良い物が出来たのう。スケイルアーマーと殆ど変わらん防御力とは優秀じゃ。とはいえ降ってくる矢から頭を守る為と思えば当たり前か。日の本の弓矢は恐ろしいからの、これくらいでなければ防げぬ」
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<その他> 深紅亀の甲羅の蹄鉄 品質:10 レア度:8 耐久1300
クリムゾントータスの甲羅を加工して作られた蹄鉄。釘なども同じ素材で作られている為、非常に堅牢な物となっている。もはや凶器に等しい
火属性耐性(大) 耐暑(大)
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サブ職業:錬金術師・中級のレベルが上がりました
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「その他という分類じゃからか、性能が表示されんのう。ま、強力なのは分かっておるから構わんのじゃが、この辺りは仕方ないのかのう。スパイクを付けたり……は、馬にとって邪魔か」
これ以外に新規に作製する物は無しと。
後は量産するだけじゃが、先は長いのう。
ここは神の本気を出して早めに終わらせるか。
それでも時間は掛かるであろうが仕方なし。
…
……
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サブ職業:錬金術師・中級のレベルが上がりました
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ふぅ……! やっと終わったわ。
随分と時間が掛かったが、それでも終わった事に安堵するのう。
後は訓練場におる者達に渡して着けさせれば終わりじゃ。
どれ、行って渡してくるか。
「カタ?」
「うむ。そなたも着けておいた方が良いからの。それで兜を作っておいたのじゃ。魔法を使うといっても、兜を被ってはいかんなどという理由も無いしの。頭も守るに越した事は無い。とはいえ重いならば無理に被らなくてもよいぞ? 売りに出すだけじゃからな」
「カタ!」
うむうむ。
被っておるし、自分で頭を叩いて確かめておるな。
十分な防御力はある筈じゃし、星兜などと比べて錣は小さいもののきちんと付いておる。
首の後ろも守れるようになっておる良き兜ぞ。
さて、皆の装備は問題ないようなので、妾は戻ってそろそろ寝るか。
といっても意識は日の本中に拡げるがのう。
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2001年 1月30日 火曜日 AM8:21
雑事と洗濯が終わったので、これからゲームにログインじゃ。
ようやく物作りも終わったのでやれやれというところじゃが、今日からは豚と牛を狩らねばならぬ。
こちらも亀と樹と同じくらい重要じゃ。
ログインした妾は倉庫に行き、適当な野菜を取り出しては齧りつつ、売り物をプレイヤーマーケットとやらに出していく。
全て終わったら金銭を回収し、倉庫に詰めたら訓練場へ。
そこでファルに呼び出す事を話す。
セナが杖の使い方を聞いてきたので少し指導し、その後はラスティアとキャスティの部屋の前へ移動。
問題なかったので呼び出す事を伝え、妾はソファーの部屋へと移動する。
三人を呼び出したらファルに朝食作りを頼み、ソファーに座ると現代の巫女が腕を組んできた。
いったいどういう事じゃ?
「忘れてたけど、こうしておかないとカップルリングの効果が強くならない。ここ最近忘れてたから、もしかしたら効果が落ちてるかも」
「そういえば、そんな効果の物だったのう、すっかり忘れておったわ。知識から引っ張り出したが、興味がなかったので気にもせなんだ。一応ドロップとやらが良くなるんだったかの」
「そうだけど、確かにカップルリングってくっ付いてなきゃいけないのよね。コトブキの体でも中身が違ってたら、くっ付こうとは思わないか。別人って言ってもいいんだし」
「そう。その所為ですっかり忘れてた。でも戻ってきた時用にちゃんとポイントを稼いでおく必要がある。恋人ポイントとやらが減っている可能性もあるから、余計にしっかりしておかないといけない」
「今日はレベルの高い魔物を倒しに行くんですか?」
「いや、装備は全て揃ったからのう。今日は豚と牛の乱獲じゃ。ついでにレベル上げといったところか。とにかく今日は全力で肉を確保する。明日は金を取りに行く事になろうな。アレだけは暗闇ダンジョンでないと取得できんし」
「それは確かに……。もしかしたら他にも暗闇ダンジョンでないと手に入らない物ってあるのかもね。私達って急いでどんどん進んでいったから、全部調べられてないし」
「カンカン」
ファルが来たので食堂に行き、朝食を食べた。
その後はいつも通りに熟していき、昼食を食べた後はログアウト。
現実へと戻る。
現実でも昼食をとるのだが、その時に童女が妾に聞いてきた。
「邪悪な思想の連中を根絶やしにするって言ってたけど、ニュースには全く出てないわね? どうなったの?」
「あれらは地方に邪悪な思想を植え付けた<同志>とやらがおる。まずはそれらからよ。目立つ者どもを始末すれば、闇に潜るかもしれん。それでは探し出すのが面倒じゃ。だから末端から始末していく。故にニュースとやらには、なかなか出んじゃろう」
「つまり見えないだけで容赦なく殺ってるって事ね。あれだけ言ってたのに何もやっていないとは思ってなかったけど、そんなに邪悪な思想の奴らって居るんだ」
「妄想に溺れておるのじゃが、本人らは至って真面目なのが性質が悪いのだ。あれ系の連中は息の根を止めぬ限りは騒ぎ続ける。ああなったら人間は終わりだというのに、それすら理解しておらん」
「終わりなの?」
「誰かの操り人形である時点で、己の頭で考えておらんのだ。人間としては致命的であろうが。唯の操り人形ぞ」
「ああ、成る程ね。確かに〝人間としては〟致命的だわ。それじゃ命令されたロボットと変わらないし」
「近くに人民が家畜のように生かされておる国はあるがな。あれも本人達は理解しておらぬかもしれんが、悲惨でしかない」
「………そうね」
ま、あそこは革命を自らやればよかろう。
その繰り返ししか出来ぬ地であるが故にな。




