0749・豚と牛の乱獲
昼食を終えた妾は後片付けと雑事を熟し、ゲームにログインする。
今日は豚と牛の乱獲だから、一度は溶岩の川を越えねばならんの。
とはいえ難しくは無いので楽なものじゃ。
それに全員が跳び越えるられるので、特に問題などは無い。
ログインした妾は皆に声を掛け、運営ダンジョンの46階から始める。
すぐに進んで行き48階の溶岩の川へ。
ここはエストに上の鳥モンスターを牽制してもらい、さっさと渡っていく。
そして49階への階段前に来たら戦闘開始じゃ。
49階は火炎牛と鳥と赤足蟹じゃからして、赤美味豚はここまでしか出て来ぬ。
なればこそ、まず豚を乱獲する事から始めねばな。
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種族レベルが上がりました
メイン職業:ネクロマンサー・中級のレベルが上がりました
使い魔:ラスティアの種族レベルが上がりました
メイン職業:暗殺者・中級のレベルが上がりました
使い魔:キャスティの種族レベルが上がりました
メイン職業:盾士・中級のレベルが上がりました
召喚モンスター:ファルのレベルが上がりました
召喚モンスター:ファルのレベルが上がりました
召喚モンスター:セナのレベルが上がりました
召喚モンスター:ドースのレベルが上がりました
召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました
召喚モンスター:シグマのレベルが上がりました
召喚モンスター:セスのレベルが上がりました
召喚モンスター:エストのレベルが上がりました
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「うむ。それなりには手に入れられたかの。ここは赤美味豚が出て来やすいが、やはり嫌がらせの為かのう?」
「そうじゃない? 赤美味豚だってそれなりに大きいからね。突っ込んでこられると、場所によっては溶岩に落とされかねないし」
「ですね。質量は偉大だという事が分かります。何故49階が火炎牛で、48階が赤美味豚なのかは分かりませんがね。普通は逆だと思いますよ? 溶岩に落としたいなら」
「そうすると落とされすぎて危険なんじゃない? 火炎牛は赤美味豚の比じゃないからね。ぶっ飛ばされて落とされる可能性が高すぎると思うわ。神々は試練として用意したんであって、高い確率で殺すトラップは駄目でしょ」
「言われてみればそうですね。流石に火炎牛だと死にやす過ぎて危険ですか」
じゃのう。
やって良い事と悪い事があるわ。
コトブキの記憶を見た時には、不条理に過ぎるようなゲームも見たぞ。
なんじゃあの<マ○ンドシーカー>とかいうヤツは?
作ったヤツは頭がおかしいとしか思えんわ。
超能力ってなんじゃ?
妄想力の間違いじゃろ、意味が分からん。
その他に、お主ら絶対にテストしとらんじゃろ、と言わんばかりのもある。
ロード時間がやたらに長い<レ○クス暗黒要塞>。
あれ絶対に開発は理解しとらんかった筈じゃ。
画面切り替え時に毎回ロードで待たされるゲームなぞ、ストレスしか溜まらんわ。
あれは忍耐力を試すゲームか?
その他にも意味不明なヤツもじゃ。
<メ○ヘンヴェール>、貴様の事じゃぞ。
なんじゃあれは?
後編が出ておらぬというか、物語が完結しておらんではないか。
投げっ放しか? ああん?
………うむ、とりあえず一旦落ち着くか。
ちょっと不条理なヤツを色々と思い出してしまったわ。
その時の珠の感情に引き摺られたの。
それにしても<新・鬼○島>ですら前後編と出とるのに、何であのゲームは投げっ放しなんじゃろうの?
作っておったところが倒産でもしたか?
よう分からんが、珠の記憶に無いから分からんの。
ま、知りたくもないので調べる事も無いがな。
それはともかく赤美味豚は十分に手に入れた。
次は牛肉を獲りに49階じゃ。
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種族レベルが上がりました
メイン職業:ネクロマンサー・中級のレベルが上がりました
使い魔:ラスティアの種族レベルが上がりました
メイン職業:暗殺者・中級のレベルが上がりました
使い魔:キャスティの種族レベルが上がりました
メイン職業:盾士・中級のレベルが上がりました
召喚モンスター:ファルのレベルが上がりました
召喚モンスター:ファルのレベルが上がりました
召喚モンスター:ファルのレベルが上がりました
召喚モンスター:セナのレベルが上がりました
【杖術・下級】に【叩きつけ】が追加されました
召喚モンスター:ドースのレベルが上がりました
召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました
召喚モンスター:シグマのレベルが上がりました
召喚モンスター:セスのレベルが上がりました
召喚モンスター:エストのレベルが上がりました
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「結構な数を乱獲しましたし、無駄に蟹も倒す結果となりましたが、そろそろ終わりにしましょう」
「そうじゃの。蟹雑炊にする分どころか、蟹すきにする分も蟹しゃぶにする分も手に入ったが、やはり蟹玉が良さ気じゃな」
「そこは好きにして頂戴。それよりも十分なぐらいに稼げたんだから、そろそろ戻りましょうよ。疲れたし」
「そうじゃの。ボスをブチ殺しに行ってもいいが、ここのボスは面倒なだけか。さっさと適当な階段に入って戻されるとするかのう。それとも<火車>と戦うか?」
「いやいや、あれも十分に面倒臭いからね。さっさと帰るわよ」
「仕方ないのう。牛や豚では不完全燃焼じゃからして、後で森に行ってくるか」
妾はラスティアやキャスティの言う通りに階段を下り、運営ダンジョンの2階に飛ばされたら魔法陣でさっさと脱出した。
戻った妾はファルと二人に言っておき、ソファーの部屋へと移動したら召喚。
そしてスケルトン・クラフターに言って倉庫に案内させる。
その後はどんどん出して倉庫に詰めさせ、全て渡したら蟹雑炊と蟹玉を頼んでソファーの部屋へと戻った。
既にアマロが戻ってきていたので適当に会話しておると、他の者達も次々に戻ってくる。
が、現代の巫女は即座に腕を組んできたのう。
流れるように無駄の無い動作をするとは。
それを戦いに活かせ……るわけないか。
沈女の同類じゃからな。
「牛と豚を乱獲するって言ってたけど、どうだったの?」
「したぞ? 嘗め回すように丹念に蹂躙してやったわ。両方ともに70を超える数を狩ったからの。御蔭でレベルも二つ上がった」
「嘗め回すって……蹂躙? それとも根絶?」
「根絶するくらい狩っても問題ないけど、根絶するような狩り方をしてるよね? 何か簡単に想像できる」
「70を超える数なんて、簡単には倒せないわよ。武器が良い事もあるんでしょうけど、それだけ素早く倒してるって事じゃない?」
「まあ、首をぶった切ったり、幹ごと一刀両断にする事も出来るんだし、それに比べればねえ……。簡単でしょうよ」
「ですね。今回は量だったので大変でしたが、昨日は質で大変でした。それでも両者合わせて70を超える数を倒した筈です」
「結果として品質を上げるのに無駄にした分もあるからの。ある程度の数を狩ってくるのは仕方あるまい。品質10でなくば勿体ないからのう、作る側としては必要な数じゃ」
「それはね。でも品質が低いほうが安くなるなら……」
「その分壊れやすくもなるしー、止めた方がいいねー」
「そうだな。品質は耐久力に直結するので、出来るだけ高い方がいい。戦闘途中で壊れるなど、あってはならない事さ」
「私は棍棒とカイトシールドを作ってほしい。出来るだけアルゼルには良い物を持たせておいた方がいいから」
「私もグレートソードを作ってもらうかなぁ。流石に光結晶製の物だから勿体ないしね。もっと頑丈な方が助かるかな? 後は鞭」
「トモエが使う鞭も光結晶の物だったね。あれも暗闇ダンジョンならともかく、通常のダンジョンでは勿体ない」
「まあ、後で欲しい物はメッセージで伝えてくるがいい。それなら忘れずに済むからのう」
「忘れるの?」
「重要な事以外に覚える必要があるか?」
「「「「「「「………」」」」」」」
「カンカン」
おっと、ファルが来たのう。
早速夕食を食べに行くのじゃ!
……………これ、巫女よ。
食堂に行くから腕を放せ。




