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0744・午前の素材集めと防具の作製




 朝食を終えた妾達は素材集めへと出発。

 現代の巫女の姉と、その婚約者を連れて魔隠穴という場所へと行く。

 どうやら魔力で物を見る場所みたいじゃが、【闇視】のスキルが付いておる装備があるから普通に見えておるのう。



 「現代の巫女の姉と、その婚約者。一応ユウヤというプレイヤーネームがあるんだから、そっちで頼むよ。ここゲームの中だし」


 「まあ、そうじゃの。ここではそうするか。<郷に入らずんば郷に従え>とも言うしの。それより、そなたは運営ダンジョンをある程度進んだのか?」


 「えっと、今は40階を進んでいる最中かな? ここ最近は皆に追いつく為に頑張ってるから、結構進めてると思う」


 「そうか。それなら良いんじゃが、コトブキの記憶では、そなたに【夜目】と【暗視】と【闇視】の付いたアクセサリーを作らねばならんとあるからのう。それがいつになるかは聞いておきたかったのだ。金を取って来ねばならんでな」


 「ああ、魔金の装備か。確かに暗闇ダンジョンを進むにはアレが要るんだよなぁ。他のプレイヤーも結構来てるし、そろそろ追いつかれる可能性もある。できれば暗闇ダンジョンは一気に進みたいところだ」


 「あそこマップがころころ変わるから、進むのに時間が掛かるのよねー。それでも進まない事には先の素材が手に入れられないけど、先に進めば進むほど敵が強いし」


 「既に60階だもんね。ここからきっと加速するように強くなっていくよ。レベル168なんていうのが出てきているくらいだし、あそこも経験値が入らない場所だから」


 「そうなのよねえ。あそこスキルの伸びも普通でしかないし、どれだけ戦っても大した意味が無いのよ。もちろん全く意味が無いとは言わないけどさ。どう考えても強くはなれないのよねえ」



 ふむふむ。

 本当にレベルとやらが上がらんと強くはなれぬようになっておるのじゃな。

 もちろん人間であれば腕を磨く事も重要なれど、妾のように極まった者なればレベルとやらを上げるしかないのであろう。


 それはともかくとして、次はバイゼル山とかいう山か。

 それが終わったらウェズベア森とかいう森じゃな。

 とはいえ皮も木材も要らぬし、必要なのはスライムの素材だけか。

 それでも得ておかねばならぬので行くがな。


 ユウヤとやらは木材が欲しいそうなので意味があるであろうが、妾が必要とする木材ではない。

 それ故に売っても良いのじゃが、どうするのかの?



 「できれば品質を10++にした物を売ってほしい。アレを炭にして武具を打つと出来上がりが相当に違うんだ。鍛冶師としては良い炭が欲しいんだよ。あと良い炭だと火力も違うし」


 「ふむ。なれば帰ったら作製して売り出してやろう。そこまで時間もかからぬであろうしな」



 バイゼル山を終わらせてウェズベア森へ。

 ここで熊とトレントと共にスライムを狩る。

 トレントのブレスが猛烈に臭い事は知っておる故、妾を罠に嵌めようとしても無駄ぞ。

 むしろ貴様に喰らわせてやるから覚悟せい。



 「う、うぷっ! くさーーーーーーーーーい!!!!」


 「【クリーン】。まったく、コトブキの記憶を持つ妾が知らぬと思うてか。下らぬ事をしおって。だからこそ、そういう仕置きを受けるのじゃ。反省せい」


 「流石にさっきのは姉さんの自業自得。気持ちは分からなくもないけど、反撃を受けても文句は言えない」


 「まあ、あれはねえ……。そもそもコトブキの記憶を持ってるって言ってるんだから、考えたら分かるでしょうに」


 「ちょっとやってみたいとか、知らない人にやってみようっていうのは、分からなくもないけどね。それでもオウカさんが、そんな事をするとは思わなかったけど」


 「私だって、たまには悪戯くらいします!」


 「悪戯で済まされるレベルじゃないほど凶悪ですけどね、あの臭いは。臭すぎて悶絶するレベルですし」


 「それを相手に嗅がせるのは、悪戯では済まんのう。反省するがよい」



 子供かと思わなくもないが、あの臭いは子供の悪戯では済まされんぞ。

 何を考えておるのか知らぬが、他人に嫌がられる事をするでないわ。


 下らぬ事もあったがウェズベア森を終わらせ、屋敷へと戻ったらソファーの部屋へ。

 そこからマイルームへと行き、全員を召喚する。

 そしてソファーの部屋に戻りてファルを呼び出し、昼食作りを頼んだ。


 今までじゃと、ラスティアとキャスティはソファーの部屋に置いておくのじゃが、今はなぁ……。

 あやつらマイルームでないと二人きりで居られぬ故、戻した方が良いのだ。

 面倒だが仕方あるまい。


 素材を持って錬金部屋へと行き、グリーンとウィンドトレウッドの品質を10++にして売り出す。

 後は作るべき物を作るのだが、まずは鎧からかの。



 ―――――――――――――――


 <鎧> 深紅亀の皮と甲羅のスケイルアーマー 品質:10 レア度:8 耐久1720


 クリムゾントータスの皮を下地に甲羅片を鱗状に貼り付けた鎧。甲羅片は小さく、それが無数に貼り付けられている為、そこまで動きを阻害しない。そしてしっかり付けられているので、大きな音もさせないのが特徴。ここまでの素材ならば、十分に使っていける鎧となる

 防御力53(闘気強化時58) 魔法防御力55(闘気強化時60) 火属性耐性(大) 耐暑(大)


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 サブ職業:錬金術師・中級のレベルが上がりました


 ―――――――――――――――



 「ふむ。どうやら火炎龍樹の素材も混ぜんと【ブレス耐性】は付かんようじゃのう。仕方ないとはいえ、木材を鎧には使わぬでなぁ……。諦めるしかないか」



 ―――――――――――――――


 <手袋> 深紅亀の皮と甲羅の指貫グローブ 品質:10 レア度:8 耐久1320


 クリムゾントータスの皮を下地に甲羅片で補強された指貫グローブ。握った際の打突部分と手の甲を保護する形で甲羅片が取り付けられている。手に着ける物なので過信しないようにしよう

 防御力45(闘気強化時50) 魔法防御力47(闘気強化時52) 火属性耐性(大) 耐暑(大)


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <ベルト> 深紅亀の皮の剣帯 品質:10 レア度:8 耐久1190


 クリムゾントータスの皮で作られた剣帯。わざわざここまでの素材を使って作る物ではないが、頑丈である事は間違い無い

 防御力44(闘気強化時49) 魔法防御力46(闘気強化時51) 火属性耐性(大) 耐暑(大)


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 <脛防具> 深紅亀の皮と甲羅の脛当て 品質:10 レア度:8 耐久1520


 クリムゾントータスの皮を下地に甲羅片で補強された脛当て。脛部分のみではあるものの、弱点を守る防具としては優秀な物でもある。行動を妨げる事がないので、一体型防具よりも扱いやすい。

 防御力50(闘気強化時55) 魔法防御力51(闘気強化時56) 火属性耐性(大) 耐暑(大)


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 <靴> 深紅亀の皮と甲羅のブーツ 品質:10 レア度:8 耐久1600


 クリムゾントータスの皮を下地に甲羅片で防護とスパイクを取り付けたブーツ。高い防御力を誇りながらもしなやかな皮が、足の動きを妨げる事は無い。ここまでのブーツだと、市場では高値で取り合いになるほど

 防御力50(闘気強化時55) 魔法防御力52(闘気強化時57) 火属性耐性(大) 耐暑(大)


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 <腕防具> 深紅亀の甲羅のマニカ 品質:10 レア度:8 耐久1480


 クリムゾントータスの甲羅で出来た、腕に嵌める簡易的な防具。しかし簡易的と侮るなかれ、十分に腕を守れる防具であり、腕を千切られる事を防いでくれる。火属性と暑さに強くなるのが特徴

 防御力50(闘気強化時55) 魔法防御力52(闘気強化時57) 火属性耐性(大) 耐暑(大)


 ―――――――――――――――


 ―――――――――――――――


 サブ職業:錬金術師・中級のレベルが上がりました


 ―――――――――――――――



 これでようやく完成か。

 妾の分しか出来ておらぬが、一応これで良いであろう。

 後は皆に見せての確認じゃな。


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