行き先は…
車を避けながら、道路を走った。車の運転はなぜか出来た。ワイルドなスピードを見たからだろうか。
車の中は静かだ。
「囮以外に助かる方法はなかったのかな…」
琴音さんたちは俺達のために残った。それをみんな考えていた。
そんなことを話している時、
「ここから先、車が多すぎて進めない。」
高速道路は事故が起きていて、進めなかった。歩いていくしかない。
「歩いていくしかない。会長、包丁持てるか?」
「無、無理だ…」
嘘だろ…、戦えない?
俺たちは、車の間を進んでいった。車の中に、人は…いなかった。人は…
「車の中にゾンビが…」
中尾がそう呟いた。
その時だった。少女が背中をポンッポンッと叩いてきた。俺はビックと体を身構え、攻撃しようとしたが、あの少女だとわかり安心した。
少女の指の方を見ると、パトカーがあった。警察は銃がある。そんな期待をしていたが、あったのはライト、警棒、手帳、そして、無線。銃はないが無線があった。
無線の電源を入れた
『この無線が聞こえている人がいたら、国会議事堂に行け避難所がある。』
そう、繰り返していた。避難所があるという安心感と同時に、やつらが来た。どうやら音に引き寄せられたようだ。
「みんな、下がれ!」
ゾンビは四匹。俺の武器は包丁。やばいな一人のゾンビが走ってくる。攻撃を避けて、足をかけた。そのまま頭を潰した。奴らは脳みそが潰れると動けない。
そして二体目は包丁を頭に投げ。脳みそをつぶした。
ラスト二体、同時に襲ってきた。車のドアを開けて一人を転ばせ、もう一人に包丁を刺した。……はずだった避けられた。
「や、やば。」
俺は左手の腕を噛まれた。いや噛ませた。下には教科書を挟んといたんだ。噛ませた頭に包丁を突きつけた。最後のゾンビの頭はちゃんとつぶした。
「終わったかな?」
油断したのもつかの間。俺の足がゾンビに噛まれた。という『バックアップ』を思い出した。俺は後ろに下がり車の下に、包丁を投げた。やはり車の中にゾンビがいた。そして今証明された。俺がここまで戦えるのは『バックアップ』があるからだということ。
倒れたゾンビを見たら一人警官のゾンビがいたので服を見たら、銃を持っていた。
「銃だ。」
残弾は3発、六発はいる仕組みか。弾は…他にない。
「みんな終わったから、出て来ていいぞ。」
そういったのが間違いだった。少女の後ろにゾンビ。俺はとっさに銃を撃った。初めて撃ったのにちゃんとゾンビにヒットした。
「大丈夫か?」
少女はコクッと首を縦に振った。弾は残り2発。
「君はなぜそんなに動ける?」
「そういうこともある。」
確かに、会長が気になるのも仕方がない。
「康誠、この先どうする?」
そう中尾が聞いてきた。
「――行く場所は…国会議事堂だ」




