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BACKUP≠UNDEAD  作者: しすは


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3/8

ゾンビパニック

 ゾンビパニックが始まって、一日が経った。俺達は、家庭科室で話し合いをしていた。


「やっぱり武器はバットと、包丁くらいかな。」


 そう言ったのは、生徒会長の青山友哉


「けど、松明程度なら作れるぞ。」


 そしてヤンキーぽい男が、猪狩翔


「でも、食料はない。」


 金髪ヘアーの女性、荒木琴音

 そして隅っこで縮こまった、名前の分からない少女。

 そして俺と、中尾。この6人で生活している。食料はあと六日持つ。


「今日もこれだけ…?」 


 ご飯はお味噌汁とご飯。ガスはまだ生きているから温かいものを食べられている。


「中尾、俺の分、食うか?」


「え?でも康誠の分が…」


「俺はいいよ。お腹空いてないし。」


「ありがとう!」


 それで俺は、空腹を紛らわそうと周りを散歩しに行った。夜は静かだが寒く、息が白くなっていた。そして奴らの時間でもある。奴らは光と音に引かれる。 


「何やってるんですか?」


 窓辺に座ってベースを持っていた琴音さんがいた。


「アタシの生きがいはこいつだった。音楽がすべてだった。けどここじゃあ音を出したら終わり。ただ見るだけしかできない。バンドマンってなんだろな。」


 その笑顔は、悲しそうだった。


「もしも、この騒ぎが終わったらたくさん聞かせてください。琴音さんの音楽を。」


「そうだね。絶対にアタシの音楽を聴かせてあげるよ。忘れられないくらいに。」


 そんなことを俺たちは話した。

 翌日のことだった。


「俺とこのメガネが探索してる時によ、こんなもん見つけたんだよ。」


 その手のなかにあったのは鍵、おじさんキーホルダー付きの車の鍵だ。


「メガネ呼びはひどじゃないか。あとこれは、校長先生の…かな?」


「まじ?ならこれで遠くに行けるんじゃねえか?」


「まずここから出ることを考えないと。」


 俺たちは黙り込んだ。

 その時話していたら机のうえに紙が置かれた。『音の出るものを置いてその間に逃げる』と書かれた、それを出したのはあの少女だった。


「これ君が?」


 少女は首を、コクッコクッと動かして相槌をした。

 音の出るものを使うというのはいい提案―――

 俺の脳裏に『バックアップ』が流れた。音を流しても奴らは人の声や足音にしか反応しない。それで俺達は下で食われる。その記憶が流れた。


「奴らは、人の音しかだめだ…」


「……」


 また俺達は黙り込んだ。


「アタシが囮になるよ。」

どーてした!?

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