ゾンビパニック再び
俺の名前は、双葉康誠、高校1年生だ。
が、ただの高校生ではない。
あの更衣室、見ててみ?
3、2、1、0
「キャァァァ、覗きよ」
なぜタイミングがわかったかだって?それは俺には能力があるからさ。『バックアップ』俺がそう読んでいる力は、簡単に言うとデジャブだ。しかし、それは、変えなければ確実に起こる。まあ実用性ゼロの能力だね。
そして今日、鞄にはスマホ、充電器、そしてバット。野球部だから持っててもおかしくはない。だが俺はいつもは持ってこない。
――けど、今日は違う。今日何かが起きる。
『バックアップ』でそれを見た。
そんなことを身構えていたら、部活も終わり帰宅の時間。
「何も…なかった。」
人生で一度は言ってみたいよね
「何言ってんの?」
この綺麗な長髪と、整った顔が特徴の女性、それはマネジャーで、俺の幼なじみの中尾恵美。
それより…、今までの生活に阻止する方法があったのかな、それなら良かった。
「あれ?今頃、監督来たぞ。」
「でもなんか、くらくらしてるよ?」
その時だった。キャプテンが挨拶に言ったときだった。
「キャ、キャプテン…?」
キャプテンが監督に噛まれた。そして全員のスマホから緊急警報の音がなり、全国放送が流れた。
「全国で謎のウイルスが発生。その感染者に噛まれると、感染します。外出しないように――――」
その声が辺りに響いた時には遅かった。いや遅すぎたんだ。街はパニック。血の気が引いていくのが感じられる。
「中尾!逃げるぞ!」
俺は恐怖で体が震えていたがそれよりも、と中尾の手を引っ張り、学校に走った。
学校は何かが蠢いている。周りから死体臭?らしきモノが漂っていた。
中尾と俺は非常用階段を登って行き、3階に向かった。体が重く感じられる。
そして後ろから化け物となった監督が追いかけてきてくる。
走っていて肺が痛い。体には登っている時だろうか。汚れと傷。そして運悪く、三階の防火扉が閉まっていた。
「開けてくれ!」
俺たちはそう言い、扉を叩いた。だが、背後から奴らの足音が近づいてくる。
とっさだった。監督を蹴り飛ばし、下に落とした。脳裏に浮かんだ『殺人』の文字。まだ、化け物はたくさん来ている。終わった。そう思い体の力が抜けていく。せめて…せめて中尾だけでも…そう思ったのもつかの間。扉が開いた。
「助かった。」と俺は呟き、肩を落とした。
開けてくれたのは、デカいカバンを背負った金髪の女性だった。
「安心している暇はないよ。外を見な。」
そう言われ俺たちは外を見た。"それ"を見た瞬間、俺は後ろに一歩引いた。驚きを隠せないように口が開いている。
言葉にできないほどのものだ。言うなら、地獄。そうとしか表現のできないものだった。
俺たちはまたゾンビパニックに巻き込まれたようだ。
ゾンビー ガォー




