マナの重要性
「にしてもこの異世界は不思議な物だな。あんな獰猛な花が出てくるとは........」
《あの花....ガブリルプランクは先程2~3mとお教えしましたが、正確には12~13mです。》
「え?なんでそんなに大きくなるんだよ。」
《あの花は甘い香りのする場所に繁殖します。なのでその甘い香りの場所に近付いてくる者をすぐに捕まえられるように茎を短くしてああいうふうに待っているんです。 そしてもし獲物が近付いてきたらその長い茎を伸ばしてその獲物を伸ばして頭から噛み付き息の根を止めて捕食します。》
うわ〜。やっぱりそんな感じなのか......って、ん?
《どうしました?》
「いや。俺が立ってるのって花畑のど真ん中だよな。」
《そうですね。》
「なんで俺 狙われてないんだ? 絶対10mはあると思うけど......」
そう言うとナビからの声はやみ、静寂の中。気付くとあたりはうっすらと暗くなっていた。
《理由がわかりました。》
ナビがそう言うと俺の周りに霧のようなものが漂い始めた。
《私のスキルの一部で今 マスターの目には霧のような物が見える筈です。マスターの周りに漂っているのは マナ というものです。》
マナ......聞いたことあるな、よくゲームとかにあるMPみたいなものか。 ってかこの世界にゲーム要素あんの!?
《いえ、マスターの知っている要素は少々ありますが あるとしてもマスターの考えている魔法などのことしかありません》
へぇ。ってか魔法もしっかりあるんだな。
《はい。そしてマナは スキルや魔法、モンスターの元としても使われています》
え?モンスターもマナで作られてるの!?
《はい。 マスターの世界でなくてこの世界にあるもののほとんどがそのマナによって説明できます。》
へぇ成る程な。じゃあこの世界はマナがあるからこそ成り立ってるって言ってもいいのか。しかしなんであの花は襲ってこないんだ?
《先ほども説明致しましたが、モンスターはマナによって作られます。なのでこの世界で一番マナに対して敏感なのです。 なので強いスキルや魔法を持っていたりするとモンスター達は軍団で襲いかかったり、警戒して近付かないなどの行動をとることが多いのです。》
「じゃあ。俺を襲ってこないってことは.......俺の立っている場所に濃ゆいマナが漂っているから.......ってことは俺の後ろに何か凶悪なモンスターとかがいる.........のか?」
俺は途中から声を震わせてナビに聞く。と
《........説明するより実際に見ていただいた方がよろしいでしょう。後方の方をご覧下さい。》
そう言われ振り向いた俺の目に映ったのは、とても巨大で、つるなどが絡みつきコケなどを生やし廃れた巨大要塞だった。
............こんなの.......さっきから後ろにあったの?..........気付かなかったんだけど.....
《それは当然でしょう。今 マスターには私のスキルの一部でこの要塞を見ることが出来ているのです。》
え?.........っことは 隠れてたの? これ?
《はい。 なんらかの強大な魔法でカモフラージュされていました。が 随分昔の魔法だったので私のスキルでは簡単に見破ることが出来ました。》
ふーん。 カモフラージュ...ねぇ。 一体この要塞に何を隠してたんだろうな。というかさらっと流したけど......ナビって結構凄いんじゃないのか? 魔法見破ったり理由をすぐに調べたり..........
まぁ どうでもいいか。
そんな言葉でナビの事を自己満足で終わらせた俺は再度要塞に目をやる。
まぁ 気になるし入って見るか。 見張りとかは見当たんないし、その濃ゆいマナを出してるモンスターも一度は拝んで見たいしね。...........若干怖いけど。
《では参りましょう。 一応マスターが見たがっているモンスターへのルートも作っておきました。》
そうナビが言うと俺の視界に薄っすらと細い線が表示された。どうやらこれを辿ればそのモンスターにたどり着くらしい。
「じゃあ早速行くか。ナビ」
《はい。 マスター。》
俺はナビにそう声を掛けて一歩歩いた。
その時にふとある事を思い出した。
「そうだナビ。」
《はい? なんでしょう?》
「鏡って出せる?」




