3.服を買いに行こう!(上)
早いですが、悪戦苦闘中です..
(どうしよう、服を買いに行きたいんだけどお母さんと行くべきかな?
でもでも!恥ずかしくて言い出せない..!)
ーー美容院に行ってから数日後、私はそんなことで悩んでいた。
私はもともと可愛いがよくわからなくて、動きやすさなどを重視していた。
そしていつもは、上下3枚ずつくらいをローテーションしていて、小さくなったりしたら買ってもらっていた。
でも今は違う。
可愛い服が着てみたい。
スカートだって履いてみたい。
けど——
(絶対、怪しまれるよね……)
今までシンプルなズボンばかりだった娘が、突然可愛い服を選び出したら。
お母さんはきっと、不思議そうにする。
それから——
「もしかして好きな人が……?」なんて。
(……うぅ、無理無理無理)
図星だからこそ、否定もできないのがつらい。
(くぅ...どうしようか。言った方がのちのちいいんだろうけどなぁ..)
しばらく悩んで、私は小さく息を吐いた。
(よし、言おう。
お母さんの協力が得られれば百人力だ!)
「お母さん...あのね、新しい服欲しいから今日買いに行けない?」
「今日?別に何もないからいいけど。何時から?」
思ったよりあっさりOKが出て少し拍子抜けする。
「なるべく早く?かな。」
「じゃあ、すぐに準備するね。30分後でいい?」
「うん」
私は頷いた。
出かける準備は実は万端だ。着替えたし、歯磨きしたし、スキンケアもした。
スキンケアも毎回完璧ではないけど頑張って続けているんだぞ?(ドヤ)
カバンに財布、スマホ、テッシュなどを、
つ〜め〜こ〜ん〜で〜〜。
あ!日焼け止め塗ってない!
日焼け止めもなるべく塗るように頑張る。美白への第一歩だ。外に出るときは晴れ曇り夏、冬とか、気候や季節に関係なく塗ることが大事らしい。
てなわけで、丁寧に日焼け止めを塗っていく。
顔から首へ、耳の裏までくまなく。
それから腕や足に塗る。
よし、これで今度こそ完璧に準備万端だ。
スマホでネット小説を読みながらお母さんを待つ。
ーー15分後
「よし、行こうか!」
「うん」
お母さんの準備もできたので、早速買い物をしにショッピングモールへ向けて出発だ!
その道すがら、お母さんが聞いてくる。
「それで、どこの服みるの?」
「うーん、とりあえずG◯かな。
スカートが欲しいの。」
「へぇ、珍しいね。」
「ちょっと、変わりたくて。」
そう答えると、お母さんは少しだけ嬉しそうに笑った。
「髪を切ったのも、そのため?」
「うん...実はそう」
「そっか〜。じゃあさ、上の服も見てみない?
どうせなら、思いきって変わっちゃおうよ!」
「!うん..! 変わる!」
気づけば、さっきまでの不安は少しだけ軽くなっていた。
いつもと同じはずのショッピングモールが、今日は少しだけ違って、輝いて、見える。
——たぶん、私が変わろうとしているから。
少し怖いけど、それ以上に楽しみだった。
みてくださってありがとうございます..!
主人公の恋した相手がまだ全然出てきていないのですが、のちのちちゃんと出てくるはずなので未来の準備が整うまで、気長にお付き合いください。




