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月夜の繭 3

カグヤがこの星で暮らす最後の日、ハヤタは朝から料理をしていた。それは、最後にカグヤの好きな物だけを沢山振る舞うパーティーのためだった。ハヤタは朝食を取らずに昨日から仕込んでいた料理の仕上げを朝からし始め、カグヤもパーティーに向けて朝食を取らずにハヤタを手伝うのだった。シャル達はミリアムの提案により最後の日の親子の時間は二人だけにして自分達は外で過ごそうとしたのだが、ハヤタから「せっかくだから一緒に」と誘われたため、それに従う様にするのだった。ただ、本来二人分しか用意していなかったため、シャル達は各自手分けをして食材の買い出しと料理やパーティーの準備の手伝いをするのだった。

昼前頃になると料理も完成し、各自席に着きカグヤのお別れ会を始めるのだった。カグヤの好物を中心に腕によりをかけて作られた料理の数々は、とても輝いて見えるものだった。きっと、どんなに高級な食材や珍味を使った料理よりも、この食卓に並べられた料理の数々の方が今のカグヤ達には価値のある物だろう。

パーティーを終わらせた後、カグヤは月へ行く準備をし始めた。カグヤがこの星から去る時間は刻々と近づいているが、皆あえてそれを意識せずにその時間を有意義に楽しむ事とした。

諸々の片付けや準備が終わった頃、急に村が騒がしくなる。シャル達は外に出て何が起きているのかを確認すると、村の外、繭玉のある方向から3体の巨人・フレームゴーレムが現れたのだ。

「奴ら、こんなとこまで!」

「皆さん、行きましょう!」

「あぁ!」

トロンの呼びかけと共に、ウォードはソムニュームを、エムリアーナは神獣王を出し、3体のフレームゴーレムに立ち向かう事にした。そして、シャルも続こうとしたその時である。

「ねぇ、シャル。今回だけは私にやらせて」

「いいけど、行ける?」

「動かし方は分かるよ、シャルが動かしてるの、見てたから。でも、もし無理だったら、その時はお願い」

「分かった」

シャルはミリアムに玉を渡すと、ミリアムは玉を空に掲げ「ヴァリエンデ!」と叫ぶ。すると、その玉はフレームゴーレム・ヴァリエンデへと姿を変え、ミリアムとシャルを取り込むのだった。

「カグヤさん、ハヤタさん、村の人達と安全な所に!村にも近づけさせないし、繭も守るけどもしもの時のために!」

「分かった、無理はしないでね!」

ミリアムの指示と共にカグヤとハヤタは避難をする。それを見届けると同時にミリアムはヴァリエンデを空へと飛ばし、そこから先に向かい、繭より外へ出ていたソムニューム、神獣王と合流するのだった。

三体と三体、互いのフレームゴーレムが対峙する。

「張梁、オルタロス、私はあの魔獣のヤツにする。前回の借りがあるかなら」

「なら俺は勇者のだ」

「我はソムニュームを相手しよう、行くぞ!」

デミス側のフレームゴーレムは各機散開し、自身が相手をするフレームゴーレムにそれぞれ挑み始める。それに対し超神王は正面から突撃、ヴァリエンデは空中に、ソムニュームは背部ユニットへの攻撃をしかけるのだった。

剣を構えた超神王の突撃に対し、シャッサールは腕部ユニットを展開し巨大な腕にし殴りかかる。

「この前は世話になったな!」

「その声、この前の!」

「そう言えばまだ名乗っていなかったか?なら覚えておけ!私の名はゴート、ゴート・リ・ドルドラ!覚えておけ!」

「いちいち覚えるかッ!」

一方ミリアムはヴァリエンデの背部の剣を右手に持つと、逆手に持ち替え、空中で滞空したままキャトルタイタンに対して剣の柄から魔法を放ち始める。しかし、それに対してキャトルタイタンは増設されたブースターを活かし瞬時に除け、更にはヴァリエンデに向かって飛び始めたのだった。

「あのフレームゴーレム、前とは動きが違う!」

「気を付けて、来るよ!」

「空を飛ばれてはこちらが不利なのでな!」

空へと飛んだキャトルタイタン。正確には飛行はしていないので飛んだという表現は正しくないのかもしれないが、ヴァリエンデへと近づくと手に持った斧を一気に振り下ろす。それに対しミリアムは剣で防ぐものの、逆手で持った剣では落下を使った巨体からの重たい一撃は上手く受けきれず、そのまま地表へと堕ちてしまうのであった。

ソムニュームはトロンの操作で背中の砲撃を九頭龍(ジートンロン)へと放ったが、張梁はそれを避け、確実に距離を詰めていた。

「もっと上手く当てれねえのか!」

「これ以上は無理です!来ますよ!」

九龍機は飛び跳ねるとそのままソムニュームへと蹴りを一撃入れる。ウォードはそれに対し腕を交差し弾き返すのであった。

「ソムニューム。その手に触れられると面倒ではあるが、ならば触れられねばいいだけの事」

張梁はすぐに体勢を立て直すと、ソムニュームに触れられないように攻撃を仕掛ける。その攻撃は世界のあらゆる武術を模した型であり、ソムニュームの隙を適格に打ち込んでくるのであった。


中途半端で短い更新になってすみません。

次回の更新で今回の話は終わらせられる様にします。

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