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現実世界の変化

?視点

「めん!」

俺はそう言い、相手の面を打った。すると、笛の音がなり、試合が終了した。

「勝負あり!」

顧問のそのひと言をきき、俺は安堵のため息をつくと、一礼した。

「流石、神風かみかぜさとると言ったところか。すべてにおいて長けているとは恐れ入った。噂通りの男だな」

顧問はそう言い腕組をしている。俺は剣道部で主将みたいな立場だ。だからこう期待される。常時だから、そこまで嬉しいとは感じなくなってきたが。俺は更衣室へ行き、制服へ着替える。

俺の幼なじみがいなくなって、何ヶ月が経ったのだろうか。俺の、唯一の理解者である大事な幼なじみが、ある日突然いなくなったんだ。跡形もなく、どこかへ行ってしまった。書き置きも、何も無い。時間が経とうと有力な情報は得られずじまいだ。

「先生、真琴はどこへ行ったんでしょう」

俺は職員室に入り、担任の元へ行くとそうきく。

「真琴……?誰のことかな?」

担任は首を傾げそういう。俺はそのひと言に少し違和感を感じた。

「え、柊真琴ですよ。同じクラスの、俺の幼なじみの!」

俺は先生の方へ身を乗り出しそういう。少し声を荒らげてしまったため、俺の方へ視線が集まる。

「職員室では静かにしたまえ、神風くん。柊真琴?クラスメイトにそんな奴いないぞ」

担任は至って真剣な表情だ。俺はまたもや違和感を感じて、そんな訳ないと首を横に振る。ドッキリか何かの類だとしても、酷すぎる。真琴のことを居ない存在にしているなんて。

「覚えてないんですか?いつも先生に注意されていた、柊真琴ですよ?中二病の柊真琴ですよ?」

俺は必死にそう言う。この時の俺は、かなりイライラしていた。

「神風くん、保健室で休むといい。疲労でも溜まったのだろう」

担任はそう言うと、俺の肩をポンポンと叩き、職員室から出ていった。

「真琴は、確かに存在したんだぞ?」

俺は拳を握りしめ、そう言った。


「はい、次は桶狭間の戦いについて。織田軍からは、石田三成、伊達政宗、徳川家康の4人が出陣し、今川軍に対抗したと言われる。桶狭間の戦いの始まりは、織田信長の弟が誘拐されたところから始まる。信長が溺愛していた弟、真琴が今川によって誘拐されたことにより、信長はカンカンになったらしい。そして織田信長は次の日に今川軍へ攻め入った。ここからが、桶狭間の戦いの面白いところだ」

先生はなにを楽しげに語っているのだろう。桶狭間の戦いはそんなのではなかったはずだが。それに、織田信長に真琴という弟なんて居たか?

「なんと、弟の真琴は今川義元と打ち解けていたらしい。酒勝負をしている間にその仲は良くなり、桶狭間の戦いは終幕したとされている」

はぁ!?おかしいだろ、どうみても。あの今川と信長だぞ?そして、桶狭間の戦いが弟の誘拐に始まり、弟が仲良くなることによって解決だと?

「先生、その弟と言うのは?」

「あぁ。柊真琴だ」

「……え?」

どういうことだ……?柊真琴は、俺の幼なじみだぞ?同姓同名?そんなことありえない。どうなっているんだ、この世界は……。

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